儲かる会社は社長で決まる

物流ジャーナリスト森田富士夫の眼から観た経営者像

優れた社長は社長という役を演じ切っている⑥
社長という役に徹して完璧に演じること

ある上場会社の社長(現在は相談役)の話である。 雑談で、同業他社の社長との交友関係などを話していた際のことである。幾人かの親しい社長の、経営者としてそれぞれに優れている点を説明していたのだが、その中の ...優れた社長は社長という役を演じ切っている⑥続きを読む

優れた社長は社長という役を演じ切っている⑤
本当の自分と社長としての台詞

取材で様ざまな経営者に会うと、経営手腕だけでなく、それぞれの性格や人間としての器、品格といったものもみえてくる。 小規模な企業の経営者でも、人物としては大きさを感じることもある。このような経営者の会社 ...優れた社長は社長という役を演じ切っている⑤続きを読む

優れた社長は社長という役を演じ切っている④
嫌な場面こそ逃げてはいけない

それとは反対のケースがある。嫌なことは下に押しつけて、自分は泥をかぶらないように立ち回る経営者である。 このような経営者に共通する特徴は、良いこと、都合の良い場面では、自分が代表者であると前面に出たが ...優れた社長は社長という役を演じ切っている④続きを読む

優れた社長は社長という役を演じ切っている③
本心とは違う言動を求められる時もある

経営者の大きな悩みの一つが、自分の本心とは違う立場を貫かなければならない、といったシチュエーションに直面することである。一人の人間としての考え方や良心、心情とは別に、組織のトップという立場上の発言や姿勢、行 ...優れた社長は社長という役を演じ切っている③続きを読む

優れた社長は社長という役を演じ切っている②
自分が期待したような意見を第三者に欲している

「君はどう思う」と問われた時に、どう答えるべきか。同じような場面に遭遇することが珍しくないので、経験から学んで答え方を2つ用意している。 一つは、まだ最終結論を出していない時点で前述のように問われた時 ...優れた社長は社長という役を演じ切っている②続きを読む

優れた社長は社長という役を演じ切っている①
社長は誰も孤独で迷い続けている

社長には誰も都合の悪い話をしなくなる。これは社内の人間だけではなく、こちら側が優位にある商売上の人間関係では、みんなが耳触りの良いことしか言わなくなってしまう。そのために経営者は裸の王様になる危険性を常にも ...優れた社長は社長という役を演じ切っている①続きを読む

最大のステークホルダーか最悪のステークホルダーか②
最良のステークホルダーこそが良い社長

会社にとって大きな障害になるのは、最大のステークホルダーが、客観的にみると最悪のステークホルダーになってしまっているようなケースだ。こうなると、後継社長がやり辛いだろうという次元の問題ではなくなってしまう。 ...最大のステークホルダーか最悪のステークホルダーか②続きを読む

最大のステークホルダーか最悪のステークホルダーか①
社長の方針を後で会長が覆しては社長の立場がない

ある企業では、創業者のオーナー経営者が会長になり、長男を社長にした。改めて名刺をもらって、あれっ、と思った。会長は代表取締役なのだが、社長には代表権がなかったからだ。それでなくともうるさい親父なのに、これで ...最大のステークホルダーか最悪のステークホルダーか①続きを読む

後継者育成には様ざまな方法がある②
もうお前に任せたのだから俺は何も言わない

これに似たようなケースがある。この中小企業は創業社長が息子の専務に社長を譲るに際してCIを行った。総て専務の意向に基づいて、ある代理店に委託してCIを行ったのだが、社内のプロジェクト・メンバー以外に、専務か ...後継者育成には様ざまな方法がある②続きを読む

後継者育成には様ざまな方法がある①
自分が「いなくなってしまう」ことも事業継承の一方法

経営者自身による後継者教育も重要だ。しかし、教育には様ざまな方法がある。 何人かの経営者が集まったある会で、会議の後、居酒屋に繰り出して飲みながら経営について話しあったことがある。様ざまな内容を議論し ...後継者育成には様ざまな方法がある①続きを読む

組織と仕組みとルール作りができる社長とできない社長②
組織体にしなければ優秀な人でも事業継承が難しい

ある中小企業のケースを紹介しよう。 この会社は創業者のオーナー経営者が社長である。一見するだけで、裸一貫から会社を興した叩き上げの経営者だな、と外見からも認識できるような風貌であり、言動である。 実 ...組織と仕組みとルール作りができる社長とできない社長②続きを読む

組織と仕組みとルール作りができる社長とできない社長①
社長を譲られる人より譲る人の方が勉強が必要

事業継承は企業にとって重要な課題である。いま社長の地位にいる者のやるべき仕事は、業績を伸ばして利益を上げることはもちろんだが、自分の次の社長を育てることも、同じように重要な仕事であり責任でもある。 と ...組織と仕組みとルール作りができる社長とできない社長①続きを読む

上手な後継者選びが企業の発展につながる ②
オーナーの息子と優秀な社員の差はどこから生じるか

ある中小企業では、オーナー社長が亡くなる前に、自分の子息を代表取締役会長に、そして代表取締役社長には優秀な社員を指名し、さらに2人の役割分担を指示したケースがあった。会長と社長は同年代だが、お互いの役割を自 ...上手な後継者選びが企業の発展につながる ②続きを読む

上手な後継者選びが企業の発展につながる ①
人事では客観的と思っていてもすでに主観が入っている

主観が入りやすい経営判断の一つに人事がある。企業トップも人間だ。したがって人をどのように配するかは、人事権を持つ方も人事権を行使される方もどちらも人間なので、人事は最も感情や主観が入りやすい経営判断といえる ...上手な後継者選びが企業の発展につながる ①続きを読む

「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ④
特定の取引先への依存から脱却

ある中小事業者の事例である。この事業者は、以前は特定荷主からの売上が高かった。また、その特定荷主と同じ業種の取引先を含めれば、ほぼ100%を特定業種の荷主との取引に依存していた。   ところが、現在では ...「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ④続きを読む

「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ③
「従属変数」の売上から「独立変数」の売上への転換

製造業などでは、特定のメーカーに売り上げのほとんどを依存している部品製造会社が少なくない。たいていはメーカーが示したスペックで、決められた納期までに指示された数量を製造して納品する、という作業パターンである ...「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ③続きを読む

「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ②
元請け下請けも水平分業の時代に

多数の下請け会社に仕事を出しているある企業から、下請けの協力会社で組織する協力会で話をしてくれというオファーがあった。協力会社の各社が、収益性の高い経営構造になるためにはどうしたら良いか、といった内容の話を ...「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ②続きを読む

「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ①
グローバル化と国内市場の縮小

経営環境が年ねん厳しくなってきている。経済のグローバル化で大手企業は以前から国際競争のただ中にある。中堅企業も国内市場が縮小することが明らかであり、成長するには海外市場に進出しなければならない。 基本 ...「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ①続きを読む

プライオリティの判断が社長の仕事 ②
経営者は方向や目的を明確に示さなければならない

いうまでもなく外部要件が厳しさを増す中で、内部要件を再構築・強化するために経費削減に力を入れるのである。 機械的な一律のマイナス・シーリングも、対処療法としてなら一時的効果があるかも知れない。だがその ...プライオリティの判断が社長の仕事 ②続きを読む

プライオリティの判断が社長の仕事 ①
シルバーシートかそれともプライオリティシートか

前回に書いた事業者の経営委員会は、オーナー会長、社長、全取締役の他、社外からは顧問弁護士と長期契約しているコンサルタント、取引先の元支店長、金融機関から1人、それに私の5人が加わって構成した。 シルバ ...プライオリティの判断が社長の仕事 ①続きを読む

経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意④
経営トップは孤独な考える人であり、自分の責任で判断する

前回に書いた事業者の経営委員会は、オーナー会長、社長、全取締役の他、社外からは顧問弁護士と長期契約しているコンサルタント、取引先の元支店長、金融機関から1人、それに私の5人が加わって構成した。 ところ ...経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意④続きを読む

経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意③
褒められるために金を払うな

客観的に経営を診断してもらう、という点では外部からのチェックを受けることも一つの方策である。ところが、ここにも落とし穴があることを心しておくべきだ。 ある中小事業者の話である。この事業者は当時の年商が ...経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意③続きを読む

経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意②
ハッタリや巧みな話し方に騙されないこと

第三者としての眼からみていると、姑息で狡猾に金を引き出しているに過ぎないのだが、とくに創業者のオーナー経営者などは、コンサルタントと称する一部の人たちにコロリといってしまっているケースを見かける。経営者の孤 ...経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意②続きを読む

経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意①
都合のよい情報しか入ってこない危険性

経営者は裸の王様になる危険性を常にもっている。誰も都合の悪い話を社長にしなくなるからだ。 これは社内の人間だけではない。取引先でも顧客は先方が優位な立場にあるので別であるが、仕入れ先などこちら側が優位 ...経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意①続きを読む

耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ⑤
都合のよい情報しか入ってこない危険性

実はこの会社の現場(当該荷主の現場)は作業のシステムに問題があり、作業効率が非常に悪かった。しかし、取引先に迷惑をかけるわけにはいかない。そこで現場の従業員の人たちは長時間労働で効率の悪さをカバーし、結果的 ...耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ⑤続きを読む

耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ④
現場のことは自分が一番知っているという思い込み

主観的な物の見方になっていることに気づかないと、大事な判断を誤ることがある。だから、経営トップは常に客観的に物事をみるように心がけなければならない。 しかし、人間は誰しも主観に陥りやすい。どんなに優れ ...耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ④続きを読む

耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ③
外部からの正当な批判を受け止められる社風

前回とは業種が異なる別の会社の話である。この会社も世界的な規模の会社の子会社であった。やはり同じように社長をはじめ何人もの人に取材協力をお願いした。そして、明らかに大きな課題ではないか、と思われる点について ...耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ③続きを読む

耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ②
第三者からの客観的な評価を参考にする

ずっと昔、物流業界を取材するようになる以前のことである。ある上場企業の子会社とのエピソードだ。 この会社は当時、ある業界で売上規模が3位であった。しかも上位2社の売り上げが伸び悩んでいる中で、同社だけ ...耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ②続きを読む

耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ①
経営には客観的な判断が必要

経営者は物事を客観的に観ることが必要だ。あるいは、常に客観的に物事を観るように努めなければならない。 とくに大きな経営判断をしなければならない場面では、外部要因や内部要因などあらゆる条件や要素、可能性 ...耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ①続きを読む

経営における足し算と引き算⑦
ノーブランド逸品を見抜く力と「1.5世」というカテゴリー

創業経営者と比較すると一般論として2世経営者は知識がある。講師の話を理論的に、体系的に理解できる能力がある。そして理論的に納得したり、異を唱えたりすることができる。 もっとも、中には様ざまな経営書など ...経営における足し算と引き算⑦続きを読む

経営における足し算と引き算⑥
引き算の難しさと「知恵」と「知識」の違い

このように2世経営者が最初に手掛けなければならないのは引き算である。何を引き算するかといえば、これまでは経営上で重要な事業部門であったとしても現在では採算性が悪く将来性の低い部門からの撤退であったり、古くか ...経営における足し算と引き算⑥続きを読む

経営における足し算と引き算⑤
資材調達先などとのなれ合いの見直しも必要

次に、長年の取引によって、弊害が見られるようになった仕入れ調達先への対応をみよう。これも中小企業の例である。 社長を継承した2世経営者は、それまではほぼ特定されていた車両やタイヤなどの仕入れ先の見直し ...経営における足し算と引き算⑤続きを読む

経営における足し算と引き算④
2代目以降の経営者にはマイナスとプラスが必要

創業経営者の基本が足し算の経営とするならば、2世経営者以降には何が必要か。 2世経営者が最初にまず取り組まなければならない経営課題は、引き算である。さらに引き算をしても、そのままでは企業規模が縮小する ...経営における足し算と引き算④続きを読む

経営における足し算と引き算③
引き算のタイミングを失すると発展が止まってしまう

話を戻すと、創業経営者が足し算を基本に事業を発展させてきた企業でも、ある発展段階に達すると、思い切った引き算をしなければそれ以上には企業が発展できなくなるような局面に遭遇する。その時には創業経営者であっても ...経営における足し算と引き算③続きを読む

経営における足し算と引き算②
企業の発展段階では引き算が必要な時期が来る

創業経営者は基本的に足し算の経営で良いのだが、企業の一定の発展段階では、引き算が必要になる局面につきあたる。その時、どのような経営判断ができるかで、企業がさらに発展するか、それとも以後は現状の企業規模を維持 ...経営における足し算と引き算②続きを読む

経営における足し算と引き算①
創業社長と2代目以降の社長の違い

取材で様ざまな経営者に会う。会って何をするのかと言えば、話を聞き出すのである。話を聞くのではなく、聞き出すのが取材という仕事である。話を聞くだけなら簡単だ。自分が話したいことを喜んで話してくれる経営者は少な ...経営における足し算と引き算①続きを読む

「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長⑥
働く側にも様ざまなロイヤリティがある

大企業に働く多くの社員は、大企業という会社自体にロイヤリティを持っている。それに対して中小企業では、経営者(たいていはオーナー経営者)に対して何らかのロイヤリティを持っているから、その会社で働いているという ...「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長⑥続きを読む

「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長⑤
「使いこなす」ことと「操作できる」ことの違い

経営者が「使いこなす」という意味では、人だけではなくITなども現在の経営者は使いこなせなければならない。ところが、中小企業の若い経営者の中には、はなはだしく誤解している人をしばしば見かける。 どのよう ...「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長⑤続きを読む

「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長④
社員の多様な可能性を育てて活かすことができる社風かどうか

経営者だけではなく、管理者も自分の器を超える人材を使いこなすということは難しいものである。あるいは、自分にはない能力を補うような人材を使いこなす、と言い換えても良いかもしれない。 何年か前のことになるが、 ...「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長④続きを読む

「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長③
優れた社長には自分を補う人材を使える器がある

取材の主旨とは関係ない雑談の中で、ある中小事業者の社長(当時)が、このようなことを言ったことがある。 話によると、自宅で会社の幹部たちを頼りないと言ったところ、自分の考えを持っていないなどと幹部社員の愚痴 ...「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長③続きを読む

「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長②
責任を自分で負う社長と責任転嫁する社長

しばしば目にする経営者の責任逃れの最たるものは、業績悪化の理由を景気など外部条件の責任にするケースである。 つまり自分の会社の業績が悪いのは不況などに原因があるかのように話す経営者がいる。そして社長として ...「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長②続きを読む

「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長①
部下は社内で叱りなさい、取引先で部下を叱る愚

ある中小事業者の話である。従業員が仕事上でミスを犯してしまった。それに対して取引先からクレームが入った。すると、その社員の上司である経営者(代表者ではない)が、ミスを犯した社員を伴って取引先に謝罪に行ったの ...「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長①続きを読む

運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする④
すべて社長が指示しなければ動けない会社は大きくなれない

中小企業のオーナー経営者の場合には、自分が会社を離れられない、という人も少なくない。何かがあった時に、即時に対応できる人が自分以外に会社にいないからである。 このような経営者は、トラック協会などの業界団体 ...運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする④続きを読む

運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする③
すべて社長が指示しなければ動けない会社は大きくなれない

再び車中での話に戻れば、幹部が携帯電話に連絡をして、どのように判断を仰いできたのかを反芻してみると良い。そして、「何々の件、どのようにしたら良いでしょうか」と聞いてきたのなら、「自分で考えろ」と言って電話を ...運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする③続きを読む

運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする②
何かと社長の携帯電話に指示を仰いでくる幹部社員の本心と社長の心裏

「つまらないことまでいちいち指示を仰いでくる」と愚痴ってはいても、社長の心理として、つまらない事まで指示を仰がれないと逆に不安になってしまう。時には猜疑心すら芽生えてくることもあるのではないか、とも思われる ...運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする②続きを読む

運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする①
「つまらんことまで聞いてくる」ことに満足していないか

地方の中小事業者を取材で訪ねると、帰りは社長自身が車で駅まで送ってくれることがある。 地方都市では公共交通機関が充実していない。そのうえ電車で行って訪ねる者にとっては、トラック運送会社はたいてい不便なとこ ...運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする①続きを読む

1歩先を知りながら、半歩先で話せること⑤
半歩先理論はシステム営業のプレゼンなどでも有効

では、半歩先で話すということは、どのようなことなのだろうか。 半歩先で話すとは、話の半歩分は相手にとって既知の事実を話し、もう半歩分は相手が知らないであろう今後のことを話すということである。総て1歩先の内 ...1歩先を知りながら、半歩先で話せること⑤続きを読む

1歩先を知りながら、半歩先で話せること④
社内会議が社長の「知識」の披歴の場になっていないか

1歩先を知り半歩先で語るという話に戻れば、前回紹介した経営者と同じような別の例もある。 これもある上場企業の社長との話の中でのことだ。その企業は増収増益をずっと続けていた。しかも、経常利益率は7%台で推移 ...1歩先を知りながら、半歩先で話せること④続きを読む

1歩先を知りながら、半歩先で話せること③
優れた社長は社員に半歩先を説明する

中小トラック運送企業の経営者の中には、これからの経営環境の変化やそれに対する会社としての対応と方針などを、社内の幹部会議で話をしても理解できる幹部がいない、情けないと嘆く人もいる。 このように嘆く経営者は ...1歩先を知りながら、半歩先で話せること③続きを読む

1歩先を知りながら、半歩先で話せること②
変化をいち早く察知して対応する判断力

経営者は常に変化に敏感で、変化を察知し、何が変わったのか、今後どのように変わろうとしているのかを分析し、その変化にいち早く対応する方策を示さなければならない。その分析力、判断力などが経営者には求められる。 ...1歩先を知りながら、半歩先で話せること②続きを読む

1歩先を知りながら、半歩先で話せること①
優れた社長は常に1歩先を知る努力をしている

これまで見てきたように、結局のところ企業は経営者に行き着くと言うことである。 何年か前に「何々の品格」と言った類の本が出ていて、多くの読者に読まれていたようだ。そこで「品格」という表現を拝借するならば、経 ...1歩先を知りながら、半歩先で話せること①続きを読む

将来性を感じさせる会社はここが違う④
社員教育のつもりが実は「業務命令」なっていないか?

地方のある中小事業者を訪ねた時のことである。この会社は初めての訪問であった。 会社の敷地内に入ると20代前半と思われる茶髪の男性のドライバーが洗車をしていた。事務所らしきものは、敷地を入った正面の建物しか ...将来性を感じさせる会社はここが違う④続きを読む

将来性を感じさせる会社はここが違う③
従業員の足の動きで会社のレベルが分かる

ずっと以前の話になるが、当時、勤めていた会社の上司から、近くにできたばかりの飲食店に誘われたことがある。オープンして間がないのだが評判が良く、昼食や夕食時などは多くの客が順番待ちをしているというのだ。 仕 ...将来性を感じさせる会社はここが違う③続きを読む

将来性を感じさせる会社はここが違う②
ファストフード店と高級料亭の挨拶の違い

実は、会社の中に1歩入った時に感じる「空気」は、その会社を訪ねる以前にだいたいのことが分かっているのである。 それはアポイントを取るために電話をした時から、会社の「質」などが分かるのである。初めての会社の ...将来性を感じさせる会社はここが違う②続きを読む

将来性を感じさせる会社はここが違う①
会社に1歩入った時の「空気」

初めて取材で訪ねる会社でも、事務所に1歩入った瞬間にその会社の「質」などが分かるものだ。 老舗として長い社歴があり、企業規模も大きい。社屋も立派で、地元の名門企業。業界でも知名度がある。このような会社でも ...将来性を感じさせる会社はここが違う①続きを読む

社員は経営者の姿を等身大に映す鏡⑤
仕組みとモチベーションが「現場力」を決める

増収増益を続けている上場企業がある。この会社の強みの源は現場力にある。 現場労働の大部分はパートやアルバイトなどの非正規社員が担っているのだが、ポイントは非正規社員のレベルにある。労働生産性が同業他社に比 ...社員は経営者の姿を等身大に映す鏡⑤続きを読む

社員は経営者の姿を等身大に映す鏡④
良い営業所と悪い営業所の所長の違い

ある程度以上の規模の企業では、営業所や事業所の所長も、一定の範囲内では社長と同様である。所長次第でその営業所の業績が決まってしまうと言ってもよい。 ある上場企業の副社長(当時)から、「1日付き合ってもらえ ...社員は経営者の姿を等身大に映す鏡④続きを読む

社員は経営者の姿を等身大に映す鏡③
成るべくして成った経営悪化

これまで述べてきたように会社は結局のところ社長に行き着いてしまう。だが、それは役員についてもそのまま当てはまる。客観的な立場から観ると、悪い会社には悪い役員が跋扈している。 究極の悪い会社は、倒産した会社 ...社員は経営者の姿を等身大に映す鏡③続きを読む

社員は経営者の姿を等身大に映す鏡②
自社の社員をけなすのは「天に唾する」ことと同じ

ある物流サービス分野ではトップクラスの会社の経営者が、仲間内ともいえる親しい同業者が30人ほど集まった公の場で、自社の現場で働いている多くの従業員を軽蔑するような話をしているのを聞いたことがある。その場に同 ...社員は経営者の姿を等身大に映す鏡②続きを読む

社員は経営者の姿を等身大に映す鏡①
社員を観れば社長が見える

企業間格差が拡大している。経済のグローバル化と国内市場の縮小が進行する中で、経営環境や経営条件の変化に対応できる企業と、依然として従来通りの経営を継続している企業との差である。 企業間格差は、今後ますます ...社員は経営者の姿を等身大に映す鏡①続きを読む