「儲かる会社は社長で決まる」の連載を終えて
アートバンライン 株式会社 川崎支店(横浜市神奈川区)
やっと書きあげた。これが率直な実感である。 毎週、更新する連載は初めての経験だった。もちろん、毎週シリーズで書くことはあっても、読み物として連続性のある連 ...
「儲かる会社は社長で決まる」の連載を終えての続きを読む物流ジャーナリスト森田富士夫の眼から観た経営者像
やっと書きあげた。これが率直な実感である。 毎週、更新する連載は初めての経験だった。もちろん、毎週シリーズで書くことはあっても、読み物として連続性のある連 ...
「儲かる会社は社長で決まる」の連載を終えての続きを読むある上場会社の社長(現在は相談役)の話である。 雑談で、同業他社の社長との交友関係などを話していた際のことである。幾人かの親しい社長の、経営者としてそれぞ ...
優れた社長は社長という役を演じ切っている⑥の続きを読む取材で様ざまな経営者に会うと、経営手腕だけでなく、それぞれの性格や人間としての器、品格といったものもみえてくる。 小規模な企業の経営者でも、人物としては大 ...
優れた社長は社長という役を演じ切っている⑤の続きを読むそれとは反対のケースがある。嫌なことは下に押しつけて、自分は泥をかぶらないように立ち回る経営者である。 このような経営者に共通する特徴は、良いこと、都合の ...
優れた社長は社長という役を演じ切っている④の続きを読む経営者の大きな悩みの一つが、自分の本心とは違う立場を貫かなければならない、といったシチュエーションに直面することである。一人の人間としての考え方や良心、心情とは ...
優れた社長は社長という役を演じ切っている③の続きを読む「君はどう思う」と問われた時に、どう答えるべきか。同じような場面に遭遇することが珍しくないので、経験から学んで答え方を2つ用意している。 一つは、まだ最終 ...
優れた社長は社長という役を演じ切っている②の続きを読む社長には誰も都合の悪い話をしなくなる。これは社内の人間だけではなく、こちら側が優位にある商売上の人間関係では、みんなが耳触りの良いことしか言わなくなってしまう。 ...
優れた社長は社長という役を演じ切っている①の続きを読む会社にとって大きな障害になるのは、最大のステークホルダーが、客観的にみると最悪のステークホルダーになってしまっているようなケースだ。こうなると、後継社長がやり辛 ...
最大のステークホルダーか最悪のステークホルダーか②の続きを読むある企業では、創業者のオーナー経営者が会長になり、長男を社長にした。改めて名刺をもらって、あれっ、と思った。会長は代表取締役なのだが、社長には代表権がなかったか ...
最大のステークホルダーか最悪のステークホルダーか①の続きを読むこれに似たようなケースがある。この中小企業は創業社長が息子の専務に社長を譲るに際してCIを行った。総て専務の意向に基づいて、ある代理店に委託してCIを行ったのだ ...
後継者育成には様ざまな方法がある②の続きを読む経営者自身による後継者教育も重要だ。しかし、教育には様ざまな方法がある。 何人かの経営者が集まったある会で、会議の後、居酒屋に繰り出して飲みながら経営につ ...
後継者育成には様ざまな方法がある①の続きを読むある中小企業のケースを紹介しよう。 この会社は創業者のオーナー経営者が社長である。一見するだけで、裸一貫から会社を興した叩き上げの経営者だな、と外見からも ...
組織と仕組みとルール作りができる社長とできない社長②の続きを読む事業継承は企業にとって重要な課題である。いま社長の地位にいる者のやるべき仕事は、業績を伸ばして利益を上げることはもちろんだが、自分の次の社長を育てることも、同じ ...
組織と仕組みとルール作りができる社長とできない社長①の続きを読むある中小企業では、オーナー社長が亡くなる前に、自分の子息を代表取締役会長に、そして代表取締役社長には優秀な社員を指名し、さらに2人の役割分担を指示したケースがあ ...
上手な後継者選びが企業の発展につながる ②の続きを読む主観が入りやすい経営判断の一つに人事がある。企業トップも人間だ。したがって人をどのように配するかは、人事権を持つ方も人事権を行使される方もどちらも人間なので、人 ...
上手な後継者選びが企業の発展につながる ①の続きを読むある中小事業者の事例である。この事業者は、以前は特定荷主からの売上が高かった。また、その特定荷主と同じ業種の取引先を含めれば、ほぼ100%を特定業種の荷主との取 ...
「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ④の続きを読む製造業などでは、特定のメーカーに売り上げのほとんどを依存している部品製造会社が少なくない。たいていはメーカーが示したスペックで、決められた納期までに指示された数 ...
「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ③の続きを読む多数の下請け会社に仕事を出しているある企業から、下請けの協力会社で組織する協力会で話をしてくれというオファーがあった。協力会社の各社が、収益性の高い経営構造にな ...
「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ②の続きを読む経営環境が年ねん厳しくなってきている。経済のグローバル化で大手企業は以前から国際競争のただ中にある。中堅企業も国内市場が縮小することが明らかであり、成長するには ...
「運営」でも良かった時代から「経営」が必要な時代に ①の続きを読むいうまでもなく外部要件が厳しさを増す中で、内部要件を再構築・強化するために経費削減に力を入れるのである。 機械的な一律のマイナス・シーリングも、対処療法と ...
プライオリティの判断が社長の仕事 ②の続きを読む前回に書いた事業者の経営委員会は、オーナー会長、社長、全取締役の他、社外からは顧問弁護士と長期契約しているコンサルタント、取引先の元支店長、金融機関から1人、そ ...
プライオリティの判断が社長の仕事 ①の続きを読む前回に書いた事業者の経営委員会は、オーナー会長、社長、全取締役の他、社外からは顧問弁護士と長期契約しているコンサルタント、取引先の元支店長、金融機関から1人、そ ...
経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意④の続きを読む客観的に経営を診断してもらう、という点では外部からのチェックを受けることも一つの方策である。ところが、ここにも落とし穴があることを心しておくべきだ。 ある ...
経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意③の続きを読む第三者としての眼からみていると、姑息で狡猾に金を引き出しているに過ぎないのだが、とくに創業者のオーナー経営者などは、コンサルタントと称する一部の人たちにコロリと ...
経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意②の続きを読む経営者は裸の王様になる危険性を常にもっている。誰も都合の悪い話を社長にしなくなるからだ。 これは社内の人間だけではない。取引先でも顧客は先方が優位な立場に ...
経営者の孤独感につけ込むビジネスに要注意①の続きを読む実はこの会社の現場(当該荷主の現場)は作業のシステムに問題があり、作業効率が非常に悪かった。しかし、取引先に迷惑をかけるわけにはいかない。そこで現場の従業員の人 ...
耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ⑤の続きを読む主観的な物の見方になっていることに気づかないと、大事な判断を誤ることがある。だから、経営トップは常に客観的に物事をみるように心がけなければならない。 しか ...
耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ④の続きを読む前回とは業種が異なる別の会社の話である。この会社も世界的な規模の会社の子会社であった。やはり同じように社長をはじめ何人もの人に取材協力をお願いした。そして、明ら ...
耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ③の続きを読むずっと昔、物流業界を取材するようになる以前のことである。ある上場企業の子会社とのエピソードだ。 この会社は当時、ある業界で売上規模が3位であった。しかも上 ...
耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ②の続きを読む経営者は物事を客観的に観ることが必要だ。あるいは、常に客観的に物事を観るように努めなければならない。 とくに大きな経営判断をしなければならない場面では、外 ...
耳に痛いことを言ってくれる人を信じよ①の続きを読む創業経営者と比較すると一般論として2世経営者は知識がある。講師の話を理論的に、体系的に理解できる能力がある。そして理論的に納得したり、異を唱えたりすることができ ...
経営における足し算と引き算⑦の続きを読むこのように2世経営者が最初に手掛けなければならないのは引き算である。何を引き算するかといえば、これまでは経営上で重要な事業部門であったとしても現在では採算性が悪 ...
経営における足し算と引き算⑥の続きを読む次に、長年の取引によって、弊害が見られるようになった仕入れ調達先への対応をみよう。これも中小企業の例である。 社長を継承した2世経営者は、それまではほぼ特 ...
経営における足し算と引き算⑤の続きを読む創業経営者の基本が足し算の経営とするならば、2世経営者以降には何が必要か。 2世経営者が最初にまず取り組まなければならない経営課題は、引き算である。さらに ...
経営における足し算と引き算④の続きを読む話を戻すと、創業経営者が足し算を基本に事業を発展させてきた企業でも、ある発展段階に達すると、思い切った引き算をしなければそれ以上には企業が発展できなくなるような ...
経営における足し算と引き算③の続きを読む創業経営者は基本的に足し算の経営で良いのだが、企業の一定の発展段階では、引き算が必要になる局面につきあたる。その時、どのような経営判断ができるかで、企業がさらに ...
経営における足し算と引き算②の続きを読む取材で様ざまな経営者に会う。会って何をするのかと言えば、話を聞き出すのである。話を聞くのではなく、聞き出すのが取材という仕事である。話を聞くだけなら簡単だ。自分 ...
経営における足し算と引き算①の続きを読む大企業に働く多くの社員は、大企業という会社自体にロイヤリティを持っている。それに対して中小企業では、経営者(たいていはオーナー経営者)に対して何らかのロイヤリテ ...
「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長⑥の続きを読む経営者が「使いこなす」という意味では、人だけではなくITなども現在の経営者は使いこなせなければならない。ところが、中小企業の若い経営者の中には、はなはだしく誤解 ...
「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長⑤の続きを読む経営者だけではなく、管理者も自分の器を超える人材を使いこなすということは難しいものである。あるいは、自分にはない能力を補うような人材を使いこなす、と言い換えても ...
「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長④の続きを読む取材の主旨とは関係ない雑談の中で、ある中小事業者の社長(当時)が、このようなことを言ったことがある。 話によると、自宅で会社の幹部たちを頼りないと言ったところ ...
「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長③の続きを読むしばしば目にする経営者の責任逃れの最たるものは、業績悪化の理由を景気など外部条件の責任にするケースである。 つまり自分の会社の業績が悪いのは不況などに原因があ ...
「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長②の続きを読むある中小事業者の話である。従業員が仕事上でミスを犯してしまった。それに対して取引先からクレームが入った。すると、その社員の上司である経営者(代表者ではない)が、 ...
「部下」しか使えない社長と「人」を使える社長①の続きを読む中小企業のオーナー経営者の場合には、自分が会社を離れられない、という人も少なくない。何かがあった時に、即時に対応できる人が自分以外に会社にいないからである。 ...
運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする④の続きを読む再び車中での話に戻れば、幹部が携帯電話に連絡をして、どのように判断を仰いできたのかを反芻してみると良い。そして、「何々の件、どのようにしたら良いでしょうか」と聞 ...
運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする③の続きを読む「つまらないことまでいちいち指示を仰いでくる」と愚痴ってはいても、社長の心理として、つまらない事まで指示を仰がれないと逆に不安になってしまう。時には猜疑心すら芽 ...
運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする②の続きを読む地方の中小事業者を取材で訪ねると、帰りは社長自身が車で駅まで送ってくれることがある。 地方都市では公共交通機関が充実していない。そのうえ電車で行って訪ねる者に ...
運営は社長がいなくても大丈夫な会社にする①の続きを読むでは、半歩先で話すということは、どのようなことなのだろうか。 半歩先で話すとは、話の半歩分は相手にとって既知の事実を話し、もう半歩分は相手が知らないであろう今 ...
1歩先を知りながら、半歩先で話せること⑤の続きを読む1歩先を知り半歩先で語るという話に戻れば、前回紹介した経営者と同じような別の例もある。 これもある上場企業の社長との話の中でのことだ。その企業は増収増益をずっ ...
1歩先を知りながら、半歩先で話せること④の続きを読む中小トラック運送企業の経営者の中には、これからの経営環境の変化やそれに対する会社としての対応と方針などを、社内の幹部会議で話をしても理解できる幹部がいない、情け ...
1歩先を知りながら、半歩先で話せること③の続きを読む経営者は常に変化に敏感で、変化を察知し、何が変わったのか、今後どのように変わろうとしているのかを分析し、その変化にいち早く対応する方策を示さなければならない。そ ...
1歩先を知りながら、半歩先で話せること②の続きを読むこれまで見てきたように、結局のところ企業は経営者に行き着くと言うことである。 何年か前に「何々の品格」と言った類の本が出ていて、多くの読者に読まれていたようだ ...
1歩先を知りながら、半歩先で話せること①の続きを読む地方のある中小事業者を訪ねた時のことである。この会社は初めての訪問であった。 会社の敷地内に入ると20代前半と思われる茶髪の男性のドライバーが洗車をしていた。 ...
将来性を感じさせる会社はここが違う④の続きを読むずっと以前の話になるが、当時、勤めていた会社の上司から、近くにできたばかりの飲食店に誘われたことがある。オープンして間がないのだが評判が良く、昼食や夕食時などは ...
将来性を感じさせる会社はここが違う③の続きを読む実は、会社の中に1歩入った時に感じる「空気」は、その会社を訪ねる以前にだいたいのことが分かっているのである。 それはアポイントを取るために電話をした時から、会 ...
将来性を感じさせる会社はここが違う②の続きを読む初めて取材で訪ねる会社でも、事務所に1歩入った瞬間にその会社の「質」などが分かるものだ。 老舗として長い社歴があり、企業規模も大きい。社屋も立派で、地元の名門 ...
将来性を感じさせる会社はここが違う①の続きを読む増収増益を続けている上場企業がある。この会社の強みの源は現場力にある。 現場労働の大部分はパートやアルバイトなどの非正規社員が担っているのだが、ポイントは非正 ...
社員は経営者の姿を等身大に映す鏡⑤の続きを読むある程度以上の規模の企業では、営業所や事業所の所長も、一定の範囲内では社長と同様である。所長次第でその営業所の業績が決まってしまうと言ってもよい。 ある上場企 ...
社員は経営者の姿を等身大に映す鏡④の続きを読むこれまで述べてきたように会社は結局のところ社長に行き着いてしまう。だが、それは役員についてもそのまま当てはまる。客観的な立場から観ると、悪い会社には悪い役員が跋 ...
社員は経営者の姿を等身大に映す鏡③の続きを読むある物流サービス分野ではトップクラスの会社の経営者が、仲間内ともいえる親しい同業者が30人ほど集まった公の場で、自社の現場で働いている多くの従業員を軽蔑するよう ...
社員は経営者の姿を等身大に映す鏡②の続きを読む企業間格差が拡大している。経済のグローバル化と国内市場の縮小が進行する中で、経営環境や経営条件の変化に対応できる企業と、依然として従来通りの経営を継続している企 ...
社員は経営者の姿を等身大に映す鏡①の続きを読む