ライドシェアとカーシェアの違いを明確に理解していますか。
まったく違うシェアサービスだとわかっている方もいれば、「シェア」とつく言葉が増えていてわかりにくいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ライドシェアとカーシェアの違いやそれぞれの特徴やメリットやデメリットなどについてご紹介していきます。
シェア違いにご注意を
最近は、新しくできたサービスなどに英語やカタカナの名称が増えていて、中高年世代を中心にわかりにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
どんなサービスかの違いはわかっても、名前を混同してしまうことは珍しくありません。
ライドシェアとカーシェアの違いはなんでしょうか。
明らかに違うサービスなので、どちらの名称がどのサービスなのか、混同しないようにしましょう。
ライドシェアは、日本では2024年4月から本格スタートした制度で、当初は東京や名古屋などタクシーが不足している地域において、タクシーが不足している曜日や時間帯に限って導入が認められます。
ただし、過疎地域などで自治体単位でライドシェアが導入されているケースはあります。
どんな仕組みかというと、一般のドライバーが自家用車を使って、どこかに行きたい人を乗せて目的地まで送迎し、料金をもらえるものです。
これまで、白ナンバーの自家用車に顧客を乗せて報酬を受け取る行為は、法律違反になり、懲役や罰金の対象になっていました。
ですが、今度は日本型ライドシェアの条件を満たす限りにおいて、違法ではなくなります。
個人で自由に行うことはできず、認定を受けたタクシー会社にライドシェアドライバーとして登録したうえでサービスが提供されます。
これに対して、カーシェアは、車を利用したい人が車を共有して使えるサービスです。
カーシェア会社が用意した車を、各地に設置されたステーションを拠点に使って移動できます。
ライドシェアとカーシェアの大きな違いを、利用者側の視点と提供者側の視点で見ていきましょう。
利用者側から見たライドシェアとカーシェアの違い
車で目的地までの移動を希望する利用者から見ると、ライドシェアはドライバーさんが用意した自家用車で迎えに来てもらい、目的地まで運転をしてもらって、料金を払う仕組みです。
これに対してカーシェアは、カーステーションまで行き、車を借りて自分で運転をして、目的地近くのカーステーションまで行き、カーシェア業者に利用料を払うものです。
自分で運転するのか否かに大きな違いがあります。
提供者側から見たライドシェアとカーシェアの違い
ライドシェアとカーシェアをドライバーの視点から見ると、ライドシェアは自家用車で顧客を送迎するので、マイカーを保有していなくてはなりません。
これに対して、カーシェアはマイカーを保有していなくても、運転免許があれば利用できます。
カーシェアのメリットやデメリット
カーシェアは、車を保有していなくても、免許があれば利用できます。
個人、法人問わず利用できるのが基本なので、車の購入費用やリース費用、駐車場代や車検代などのランニングコストが省け、車を利用したい時だけ使えるのがメリットです。
利用料金にはガソリン代や保険、保障費用なども含まれていて、無駄なコストを払わず利用できます。
デメリットとして、事前の利用登録が必要で、場合によっては入会料が必要なこと、出発地と目的地の近くにシェアリング車両を配置するカーステーションがないと利用できないことが挙げられます。
また、カーステーションが近くにあっても車の空きがないと利用できません。
ライドシェアのメリット
ライドシェアは、利用者側からすると、専用のアプリをダウンロードするか、タクシー会社に電話するなどして、出発地まで迎えに来てもらえます。
運転好きなドライバーさんの車で目的地まで送ってもらえ、自分で運転する必要はありません。
ステーションの有無を問わずどこにでも行けます。
タクシー不足を解決するためのサービスなので、これまでタクシーが捕まりにくかった場所や時間帯でも、ライドシェアによってタクシーを使いやすくなるのもメリットです。
これに対して、ライドシェアを提供するドライバーにとっては、空き時間を使ってマイカーを運転することで、おこづかい稼ぎができます。
運転が好きな人、人とのコミュニケーションが好きな人をはじめ、地域や社会に貢献したい人におすすめの方法です。
まとめ
ライドシェアは、一般ドライバーが運転する自家用車で、迎えに来てもらって目的地まで運転してもらい料金を支払うサービスです。
一方、カーシェアはカーシェア業者が用意する車を借り合い、使い合えるサービスです。
カーシェアは車がなくても利用でき、車にかかる費用が抑えられます。
一方、ライドシェアはマイカーがないとドライバーにはなれませんが、空いた時間におこづかいを稼げるメリットが生まれます。