ドライバーの労働時間規定が改正されたのをご存知でしょうか。 これまで運送業は、拘束時間が長いことが問題視されていましたが、労働基準法が改正されドライバーの負担が大幅に軽減されました。 ここでは、どのようにドライバーの働き方が変わったのかという点に注目してみたいと思います。


ドライバーの労働基準法の改正点

ドライバーは、長距離運転に負担を感じる場合や荷待ち時間が長いなど、働くうえでいくつかの問題点がありました。 荷待ち時間が長いと3時間以上もの時間のロスがあり、ドライバーの勤務時間が乱れが出てしまうことも人手不足の要因となっていました。 特に拘束時間の長い長距離ドライバーは、通常の勤務時間で帰ることができず、ゆっくりと休息を取ることができない場合や趣味の時間を確保することができないといった悩みを抱える方も少なくなかったのです。 スポーツや読書、ライブ観戦など趣味を持つドライバーにとって拘束時間が長い勤務では、大きなストレスになってしまうことでしょう。 しかし、労働基準法でドライバーの働き方が改正されたことにより、すでにドライバーとして活躍している方だけでなく、これからドライバー業にチャレンジしてみたいという方でも働きやすくなりました。 2019年に改正された労働基準法によって、ドライバーの拘束時間は1日13時間までと決められています。 また、勤務時間を延長した場合であっても最大16時間までしか拘束されません。 さらに、ドライバーの拘束時間が15時間を超える場合には、1週間に2日までしか働くことができないという点も新たに改正されたところです。 もちろん、休息時間も1日8時間以上取ることをルールとしており、長時間にわたる勤務を強いられることはありません。 以前よりもドライバーの負担を軽減できるだけでなく、休息時間を取れるようになったことで、年齢に関係なく多くの方がドライバー業にチャレンジできるようになりました。

働きやすくなったことで趣味の時間をたっぷり取れる

労働基準法が改正されたことによってドライバーが働きやすくなったため、趣味の時間をたっぷりと確保して充実した時間を過ごせるようになったのも嬉しい点と言えるでしょう。 休日にスポーツを楽しむことや映画鑑賞やキャンプに行くなど、好きな趣味を存分に楽しめるのもドライバーの仕事のメリットです。 ドライバーは、必ず8時間以上の休息を取らなくてはならないという決まりがあるので、1日の休息時間が8時間以下になってしまうような無理なシフトを組まれることはありません。 また、運転時間に合わせて30分程度の休憩をこまめに取ることも可能です。 その時間を利用して仮眠することやタバコを吸うこともルール違反ではありません。 働く時は一生懸命働き、休む時はしっかりと休みたいという方にもドライバー業は最適な職業と言えるでしょう。

ドライバーは土日祝日も休める?

家族がいる方の場合、ドライバーは土日祝日に休めるのか気になるのではないでしょうか。 また、趣味の時間を大事にしたい方もできるだけ自分時間を確保したいところでしょう。 ドライバーと聞くと、お盆や正月も休めないといったイメージを持つ方もいるかもしれません。 しかし実際には、土日祝日はもちろんのこと、お盆や正月も連休で休める運送会社もあります。 中には、土日祝日も勤務になってしまう運送会社もありますが、ドライバーの労働基準法が改正されたこともあり、ほかの曜日にしっかりと休むことができます。 また、有休も用意されているので、会社や上司に希望を出せば土日祝日やお盆のほか、お正月に休みを入れることもできるでしょう。 できるだけ土日祝日に休んで家族と過ごしたい場合や趣味の時間を確保したいという方は、ドライバーの勤務体系に注目しながら求人をチェックしてみると良いでしょう。 たとえば、大手メーカー商品を配送するドライバーなどの場合、メーカーに準じてカレンダー通りに休むことができます。 勤務は平日のみとなっており、年間休日数もたっぷりと用意されているので、メリハリをつけて働きたいという方も安心です。 また、しっかりと休んで趣味の時間をたっぷりと確保したいという方は、近距離配送のドライバーとして勤務することもおすすめの方法と言えます。 会社から近距離の場所に商品や荷物を配送するため、無理なく働くことができ残業をすることなく退勤することも可能です。 昼間働き夕方以降にプライベートタイムを確保できれば、趣味の時間を削ることなく楽しめるのも近距離配送のドライバーとして働くメリットです。

まとめ

厳しい勤務時間の基準が設けられているドライバーの仕事は、妥協することなく趣味の時間をたっぷり確保したい方にもおすすめです。 ドライバーは、運転時間に合わせて休憩時間が設けられているだけでなく勤務日数も決められているので、趣味の時間を大事にしたい方もドライバーに向いていると言えるでしょう。