タクシードライバーになるためには二種免許を取得しなければなりません。
しかし、なんとなく二種免許って難しそうという理由から、尻込みしている方もいらっしゃるのではないかと思います。
この記事では、二種免許の取得方法や難易度などについて詳しく解説していきます。
取得までに必要な費用や期間についてもご紹介していますので、二種免許の取得を検討されている方はぜひ参考にしてください。


二種免許とは

二種免許は、日本の道路交通法上の免許区分の一つです。
一般的に、自動車免許と言った時に意味する一種免許との大きな違いは、一種免許が自家用車のみ運転できるのに対して、二種免許があればタクシーのような商用の自動車を運転することができるという点です。
なお、二種免許には現在、普通二種、中型二種、大型二種、大型特殊二種、牽引二種の5種類がありますが、タクシーを運転するためには普通二種免許が必要となります。
ただし、大型二種・中型二種については普通二種免許を兼ねているため、このいずれかの免許を持っているのであれば改めて普通二種免許を取得する必要はありません。
大型特殊二種・牽引二種については、カテゴリーがまったく異なるため、タクシーを運転することはできません。

二種免許の取得方法

二種免許を取得するには、運転免許試験に合格しなければなりません。
受験者のほとんどは自動車学校に通って免許取得を目指しますが、免許試験センターでの一発試験でも免許を取得することが可能です。

二種免許の受験資格

二種免許の試験を受けるためには、公安委員会の定める取得条件を満たしている必要があります。
取得条件の一つは19歳以上であることです。
以前は21歳以上であることが条件でしたが、深刻なドライバー不足などを理由に条件が緩和されました。
ただし、19歳以上であれば誰でも二種免許を取得できるわけではなく、一種免許(AT限定を含む)を取得後1年以上経過していなければなりません。
そのうえで、指定された座学や技能講習を受けることで、受験資格を19歳に引き下げることが可能となります。
もう一つの取得条件は、適性検査に合格することです。
その一つが視力検査で、二種免許では両眼で0.8以上、片眼で0.5以上の視力が必要です。
一種免許は両眼0.7、片眼0.4なので、二種免許のほうが条件は厳しくなります。
なお、眼鏡やコンタクトレンズの使用は許されています。
このほか、信号の青・黄・赤の見分けがつくことや10m離れた距離から90デシベルの警音器が聴こえること、基本的な日本語を理解できることなども求められるのです。

二種免許の試験内容

自動車学校で実技試験に合格した後は、免許センターで学科試験を受けて合格しなければなりません。
一種免許を所持していても二種免許の学科試験が免除になることはありません。
二種免許の学科試験は試験時間50分・出題数95問となっています。
95問の内訳は各1点の文章問題が90問、各2点のイラスト問題が5問で、すべてマークシート方式での回答となります。
100点満点中90点以上取ることができれば合格です。
気になる合格率ですが、学科試験の合格率はここ数年50%前後を推移しており、ほぼ2人に1人が合格しています。
一種免許の合格率が75%前後ですから、一種に比べて難易度は高めです。
自動車学校に通っておらず一発試験で二種免許を取得する場合は、教習場内試験と路上試験で実施される実技試験も合わせて受験します。
場内試験では、V字・S字型といった鋭角コースでの運転、旋回、縦列駐車、方向転換などが採点されるのです。
路上試験では、交通の流れに即した運転など全体的な視点で試験が行われますが、タクシーの運転を想定して正しいルールに則って車を停車したり発車したりできるかといった試験も行われます。
実技試験は、100点満点からの減点方式で、場内・路上ともに90点以上が合格です。
一発試験の合格率は、自動車学校を利用するのと比べると非常に低く、10~20%です。

二種免許の取得までに必要な費用や日数

二種免許取得までの費用や日数は、自動車学校を利用するかしないかによって大きく変わってきます。
まず、自動車学校を利用する場合ですが、最低でも学科講習19時間、技能教習21時間の教習が必要となります。
二種免許の技能教習は、1日3時間までと上限が決まっているため、どんなに頑張っても一週間は必要です。
できるだけ早く取得したい場合、スケジュールに余裕があるなら合宿免許を選ぶのが良いでしょう。
通学免許でも、うまくスケジュールを組めば1週間~10日ほどで免許を取得できますが、技能教習の予約が取れないこともあるので2週間~3週間ほどかかるのが一般的です。
費用面でも合宿免許のほうがお得です。
通学免許の場合は22万~26万円ほどが一般的な相場ですが、合宿免許は教習生の回転率が良く、施設が郊外にあることから維持費などが安く済むため、通学免許より3万円ほど安く利用することができます。
一方で、一発試験はそもそも自動車学校を利用する必要がないので、受験に必要な費用は受験料の8,000円程度です。
合格した場合には、これに加えて免許発行手数料や救急処置講座の受講費用が必要となるため、合計で4万円ほどかかります。
ただし、これは1回で合格できた時の費用です。
不合格になってしまえば新たに受験料が発生するので注意が必要です。
一発試験の合格率は非常に低く、10回以上落ちてしまうケースも珍しくないので、不合格が続けば費用がかさんでいきコスト面でのメリットはどんどん小さくなってしまいます。
なお、タクシー会社ではドライバー不足を解消するために手厚いサポートを実施しており、二種免許の取得にかかる費用を会社で負担してくれるケースも増えています。
一種免許があれば採用してくれるタクシー会社が多いので、タクシー会社に就職してから二種免許取得を目指すのもおすすめです。

まとめ

タクシードライバーを目指すなら二種免許が必要になりますが、一種免許と比べると難易度は高めで、合格するにはしっかりとした準備が必要です。
確実に合格を目指すなら自動車学校を利用するのがおすすめですが、費用がかかります。
最近は、免許の取得にかかる費用を負担してくれるタクシー会社も増えているので、まずはタクシー会社に相談してみてはいかがでしょうか。