タクシー運転手はきつい・つらい・大変と言われているが実際どうなの?「現役運転手」がお答えします。


私もついにタクシー運転手になって早1年が経過しました。

まだまだ、知らない道も多く何年経っても新人の気がする今日この頃。

そんな話は置いといて今回は

「タクシー運転手はきついのか?」

について見ていきます。



私も1年前は正直どんな感じで仕事が進んでいくのか不安だったので、現役運転手目線でお答えできればと思います。



それでは早速見ていきましょう。


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タクシー運転手はきつい仕事なのか?

私はこの感情論的な話が一番嫌いなんですよね。

なぜなら、この「きつい・つらい・大変・ストレス」って結局人によって感じ方や価値観が全く違うからです。


なので、今回はタクシー運転手がきついと思われている点を書いてそれに対する私の考えを書いていこうと思います。

その答えを見てこれを読んでくださっている方ご自身でタクシー運転手はきつい仕事なのかを判断してもらえればいいと思います。

タクシー運転手の労働時間(勤務体系)がきつい

ネット上にタクシー運転手の労働時時間は20時間と言われているみたいですが、20時間働かないといけないわけではありません。

あくまでも法律で20時間までなら働くことが許されているだけで、最低労働時間は17時間です。

それに休憩が3時間義務付けられているので

17ー3=14時間が最低働かなくてはいけない時間になります。



休憩も3時間義務付けられていますが5時間取っても特に問題はありません。

なぜなら、働かなければ単純に自分の給料が減るだけなので!


タクシー運転手は体力がないときつい

確かにタクシーは完全な肉体労働になるので、体力は無いよりはあった方がいいです。

ただ、引っ越しや配達業と違って体をあまり動かす系の仕事では無いので、そこまで体力が必要かと言われれば、必要ないとも言えます。

体力よりも「根気・やる気」の方が遥かに必要な要素です。

タクシー運転手の給料が低いからきつい

全国のタクシー運転手の平均年収を見れば300万円しかありません。

確かに地方で仕事をする場合、そのくらいになってしまう可能性はあります。

ただ、人口が集中しているエリアでタクシーをやる分には十分稼ぐことができます。

東京でタクシーをやれば年収400~700万円くらいまでは稼げます。

なので、極端に給料が低い職業ではないと思っています。

もちろん、東京での話ですが。

もし、仮に地方に行ってタクシーの仕事をするかと言われれば私の答えはノーです。

東京以上に稼げる環境は日本全国にはないでしょう。


なので、やらないです。

個人タクシーの資格を取ってのんびり地方で稼ぐのはアリです。

周りに自分の職業を言えないからきつい

これはプライドの問題なので、自分がどうこう言える立場にはありませんが、しっかりと税金も納めてやることはやっているのだから言ったっていいのではないでしょうか?

イギリスではタクシー運転手は憧れの職業になっています。

その理由にタクシー運転手になる難易度があげられます。

イギリスでタクシー運転手になるには相当難しい地理試験をパスしないと成れないようです。

日本でも難易度が高い大手に就職している人間は凄いと持ち上げられます。

反対に誰でもなれるタクシーをやっている人間は「どこにも就職できないような奴がやることだ」と、世間から思われているので周りに職業をいうのが恥ずかしいのでしょうね。

私もタクシーという職業を深く知るまではそんな風に思っていました。

でも、私からしたら自分が幸せならどんな職業をやっていても関係なくね?

と思います。

もちろん、詐欺とか法律に反することはNG。

タクシー運転手は社会的信用がないからきつい

タクシー運転手の社会的信用をローンやクレジットカードの審査系に限って言及すると、社会的信用に関しては全く問題ないです。

確かに、大手や公務員の方と比べ数値化したら負けると思いますが、住宅ローンを組むこともできるし、クレジットカードも作ることができるので、生きていく上で不便に思うことは特にありません。

ローンやクレジットカードの話で言えば職業よりも個人の個信の方が遥かに重要です。

ただ、銀行は歩合給の人よりは固定給の人にお金を貸したいとは思っています。

歩合だと固定給の人に比べると収入が不安定だからですね。

それでもあくまでも一つの判断材料に過ぎず、私の周りでもタクシーで家を買った人が何人かいるので、個信が綺麗なら問題ないと言えます。

その理由に26歳独身の私ですら住宅ローンが通ったのだから間違いないですよね。

社会的信用を心配するだけ時間の無駄です。

早朝深夜に働くのがきつい

これはしょうがない問題です。

ただ、タクシー会社によっては出勤時間を選べる可能性があるので、朝起きることが得意な方は朝番、夜が得意な方は遅番に出るなど調整はできるはずです。

また、日勤と言われる働き方も存在します。

日勤とは簡単に言ってしまえば普通のサラリーマンと同じ勤務体系で働くことです。

週5日8時間労働の休憩1時間でタクシーをやることも可能です。

吐かれるからきつい

私は1年タクシーをやっていて吐かれたことは1回だけでした。

しかも、その1回も店員さんに言われて潰れている人がいるから来て欲しいと言われ、しょうがなくついて行ったら見事に吐かれました笑

どうしても吐かれたくないなら東京駅やオフィス街で1日中仕事をする手もあります。

吐かれない保証はありませんが!


ただ、毎回毎回、吐かれるわけではないので極端に心配するようなことではないと思います。

もう吐かれたなら洗って再出発すればいいやくらいの気持ちで構えることが重要です。

むしろ吐かれた後の気持ちの切り替えの方が大事!


あとは、ナイトクラブの近くを走ったりしていたら吐かれる確率はもちろん上がります。

なので、自分が走る場所でその確率を極力上げないようにする事とあとは運ですね。

いつ事故を起こすか分からないの精神的にきつい

この問題を多くの運転手は心配していると思います。

こればっかりは気持ちを切り替えていこうとは思えないです。


単独事故や物損事故ならまだいいとして、人身事故や死亡事故を起こせば、確実に人生が終わります。


そのリスクについてはタクシーだけではなく、バスやトラックなどの運送業や輸送業の人達も同じです。


なので、防衛運転や一時停止でしっかりと止まるなど、事故を起こす確率下げていくしかありません。


精神的にそれが負担になっているかと言われればなっていません。

もし、それが精神的にくるなら一般車も含めて公道で車を運転できなくなるでしょう。


それでも一般の人よりも事故を起こす可能性が高いことは自負しています。(1日300キロ近く走るので)

そのために防衛運転の知識や予測運転の精度を上げて事故を起こす確率を下げる努力をしています。


ちなみに、私は1年で事故を2回やりました、両方単独のガードレールに擦ってしまいました。

まだまだ、運転のテクニックが足りないので無事故無違反を徹底していかないといけないです。

アクシデントに見舞われる可能性があるのがきつい

ここで言うアクシデントとは「タクシー強盗」のことです。

確かに私も内心怖い部分はあります。

99%は普通の人なのですが、ごく稀に少し怪しい方が乗ってくる時があり、その時はとても緊張しますね。


ただ、今の所そのような方とも何もなく無事に業務を遂行できています。

私の周りには乗り逃げをされたという話をたまに聞きますが汗。


それを追いかけて捕まえたりしたら、逆上されたりするのが怖いので、私はもし仮に乗り逃げされても、ほっておくと思います。


1年間タクシーをやっていましたが特別変な事件に巻き込まれたことはありません。


アクシデントは完全にだと考えています。

ただ、運が悪かったから刺されたとか本当勘弁して欲しいですね。

会社の売り上げノルマがきつい

会社によってはノルマがない会社も存在しているので、募集要項や直接人事の担当にノルマがあるのか聞いてみるのが効果的です。


ノルマといっても優良な会社なら、そこまできついノルマを課すことはないと思います。

ノルマはあくまでも怠け者の人に対してあるわけで、普通に仕事をすればノルマなんてすぐに超えます。

接客業だからきつい

タクシー業務は運送業と思われがちですが、実は接客業の部類に分類されると思います。

住宅ローンを借りる時も接客業を選びました。あんまり根拠になっていないですが笑


ただ、お客様と直接会話をしてお金のやり取りやルートの確認を行うので接客業と言えるでしょうね。

もし、人と会話することやおもてなしをする気が極端にない場合はタクシー業務は難しいかもしれません。


できない訳ではないですが、お客さんから話しかけてくることもあるので、しっかり話を聞いたりしてあげるサービス精神は絶対に必要です。


嫌らしい話ですがしっかり聞いてあげると気持ちよくなったお客さんはチップをくれたりします。

※チップを貰うために聞いている訳ではないですよ!



ごく稀に物凄い無愛想な人がいますが、それはその人のスタイルなので、接客業としてはどうなのか?と思う部分はありますが、タクシー運転手になることは可能です。

酔っ払いがきつい

終電が終わると繁華街には酔っ払いのお客様が大勢います。

酔っ払いを乗せないで仕事をすることもできます。

例えば、東京駅やオフィス街で仕事終わりのサラリーマンを狙うとかですね。


ただ、営業収入を考えると酔っ払いのお客様も乗せないと厳しいと思います。

タクシーをやる上では酔っ払いのお客様とも上手く付き合っていくしかないですね。

帰庫した後の洗車がきつい

10時間以上運転してきて洗車するのは、正直めんどくさいです。

特に寒い時期は水も冷たくてしんどいですね。


なので、ここ最近私は洗車を全て専門の業者にお願いしています。

タクシーを専門に洗う業者が都内に何箇所もあるので、そこで車を洗ってから会社に帰ります。

1回1000円で10分くらいで終わります。

会社に戻って1時間かけて自分で洗うか、1000円で楽をするかは個人の自由です。

このような洗車場が存在しているので、洗車がきついと思ったことはありません。

まとめ

いかがでしたか?


これを読んで

「タクシー運転手はやっぱりきつい仕事だな!」
「タクシー運転手は意外ときつそうじゃないな!」

と感じる方もいるでしょう。


私もきついと思う部分やアクシデントにいつ会うかわからない不安はあります。

けど、一人でのんびり上司にゴチャゴチャ言われないで自分の実力で営業成績を残し、それがしっかりと給料に反映されるこの仕事はそこまで悪くないな!と感じています。


どんな仕事でもきついと思う部分は少なからずあると思います。

そのきつい部分を自分と向き合ってどこまで許容できるかでタクシー業をやるのか?やらないのか?を決めればいいと思います。

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