今回は、全国3,000社以上のコンサルティング経験を持つ小山先生に、ドライバーが転職を考え始めた際によく挙がる質問に答えていただきました!
Q. 転職候補先の企業がブラック企業ではないことを見極める方法はありますか?
- 適切な情報を収集することが必要です。例えば運送業界には「働きやすい職場認証制度」があり、第三者機関の審査により、社員を守る労務管理が一定水準以上整備されている会社を認定しています。転職候補先が決まったら、この認証を受けている会社かどうかを確認してみるとよいでしょう。求人票に「一つ星」から「三ツ星」までの認証が表示されています。
- 当該企業に勤務している人や近隣の同業に勤務している人に知り合いがいれば、評判を聞いてみるとよいでしょう。但しネットのクチコミは批判的意見に偏る傾向があるため、参考程度に留めましょう。
- 賃金の上下幅が大きい、休日が少ない(又は多すぎる)、残業実績が多い(又は極端に少ない)など、企業の業務内容と比較して違和感や気になる点があれば、その理由を調べてみることも有効です。応募する場合は面接の場で必ず確認しましょう。
- 事故賠償金制度のない会社を選ぶほうがよいでしょう。運送会社の中には修理代の自己負担をルール化し、毎月の給与から天引きしているケースもあります。制度の有無が求人情報に記載されていない場合は、面接の場で確認するとよいでしょう。
Q. 面接時にはどのようなことを聞かれますか?
運送業の経験者と未経験者では質問内容が異なります。
経験者には
- 前職及び過去の勤務先での業務内容(長距離や特殊な作業も担当可能か否か等の確認)
- 保有する免許や資格の内容(及び免許証や資格証の現物確認)
- 過去の違反・事故歴に関して、その経緯と要因についての質問(運転記録証明書の内容に沿って質問されることがある)
- 仕事で自分が最も重視していること、例えば「ドライバーとして何が一番大切だと思いますか?」等の質問
- 運転業務に支障のある既往症が無いかどうかの確認(会社によっては健康診断書の提出を依頼されることもある)
- 勤務に関する希望や労働条件に関する要望等の確認
一方、未経験者には
- 運送会社に転職を希望した理由
- 運転経験の有無と過去に従事した業務の内容
- 保有する免許や資格(免許証と資格証の現物確認)
- 健康状態に関する確認(運転業務に支障がないか)
- 勤務に関する希望や労働条件に関する確認
- いつから勤務できるか
などを質問されることが多いです。
Q. 運送会社の転職に成功する秘訣は何ですか?
- 転職先を選択するにあたり、最も重要なことは、前職を退職して転職する動機となった事柄が次の転職先で解消されることです。例えば、
- 労働条件(賃金、労働時間、休日、休暇、等)の向上
- 人間関係の煩わしさが解消
- 職場環境(車両、設備、作業環境、等)の改善
- 通勤距離が短縮、などです。後悔しないよう応募前に転職先の情報を収集しましょう。
- 履歴書を書く際の注意ポイントは以下のとおりです。
- 日付の記載漏れや写真(旅行のスナップ写真切り取り等は不可)に注意
- なるべく丁寧に記載
- 職歴の欄は詳しく記載(勤務していない空白期間がある場合はその理由を聞かれる)
- 得意な仕事や業務があれば特に詳しく記載
- 無事故継続や運転技術、作業技術、資格等の有利な情報を強調して記載
- 面接時には以下に留意してください。
- 時間厳守
- 服装、身だしなみ、挨拶に注意
- 玄関で靴を脱ぐ場合は、靴を揃えて置く
- 面接質問されたことに対して明確に回答する
- 労働条件や勤務内容等で疑問点があれば、遠慮せずにその場で確認する
- 勤務に関する要望はその場ではっきり伝える
以上に留意すれば転職に成功するでしょう!
いかがでしたでしょうか?
次回もお楽しみに!