ドライバーの キャリアアップの秘訣


ドライバーとしてのキャリアアップを目指すためには、まず自分が将来どのようになりたいかを考え、目標設定を行うことが大変有効です。例えば、

  • 大型免許やけん引免許を取得して収入を増やしたい
  • 職場のリーダーを経て将来は管理職に昇進したい
  • プロドライバーとして経験を積み、より好条件の職場に移りたい
  • 将来は独立して自分の会社を運営したい

など、自分の夢に向けて今何をすべきかを考えるということです。キャリアアップの手段については次に挙げた事項を参考にして検討されるとよいでしょう。



①安全運転のプロを目指す!

ドライバーに最も要求される事項は何と言っても「安全運転」です。無事故無違反で業務をこなせるドライバーはどこに行っても尊敬され、重宝される存在です。安全運転のプロになるためには交通法規や運転技術に関する知識と継続的なトレーニング、および強いプロ意識が必要です。
現在は安全運転を支援する技術が進み、車両の性能も年々進歩していますので、「あせらず、ゆとりを持った運転」を普段から心がけることで無事故のキャリアアップを図ることが出来るでしょう。


②多様な運転経験を積む!

職場でドライバーとしての存在感を高めるキャリアは「何でもこなせるプロドライバー」です。例えば、

  • 地場配送も長距離輸送も可能、
  • 4t、大型、トレーラーなど車種車格に関わらず乗務可能
  • 特定の荷主の仕事だけでなく、複数の業務がこなせる
  • 運転業務だけでなく、機械の据え付けなど特殊な技能を持つ、

など、多様な業務がこなせる存在になると上司や職場の信頼感が高まり、賃金等の処遇も高まる可能性があります。そのためには積極的に新しい仕事にチャレンジし、業務の幅を広げていく姿勢が求められます。


③多彩な業態の経験を積む!

運送会社によって乗務する車両や積載する貨物の種類が異なり、配送エリアや積み降ろし作業の内容も異なります。運送会社を複数経験することで全く違う貨物の取り扱い方法を習得することが出来ます。
安易に転職を繰り返すことは望ましくありませんが、キャリアアップを図る目的で複数の会社に勤務して経験を積むことも有効です。


④資格が必要な仕事に挑戦する!

化学薬品やガソリンなど危険物輸送には「危険物取扱者」の資格が必要です。また高圧ガスの輸送には「高圧ガス移動監視者」の資格が必要になります。さらに毒劇物を運ぶためには「毒物劇物取扱責任者」の資格が必要です。資格が必要な業務は人材が不足しているため賃金等の労働条件も他に比べて優位であり、長距離輸送が少なく労働時間も比較的短い傾向があります。より好条件の仕事につくために資格にチャレンジすることはキャリアアップに大変有効です。


⑤健康の維持!

毎日の運転業務はストレスがたまることも多く、時々は寝不足等で体調不良に陥ることもあります。また体調が悪いと仕事に前向きに取り組むこともできません。
特にドライバーの体調管理は事故防止に直結する極めて重要な事項であり、普段から運動や食事に気を使い、健康を維持することがこれからのキャリアアップに欠かせない要件だといえます。


⑥経営管理や最新技術など、広い知識を身につける!

将来、独立して会社を運営したいと考えている人は、普段から物流業界の情報や経営管理に関する知識の習得に意識して取り組むとよいでしょう。
身近に研修の機会があれば積極的に参加し、同業者や専門家等とのネットワークも広げておくと将来、計画を実現するときに役立ちます。