オージンが運転神(ドラゴッド)から普通の人間に戻る事件は、全てドラEVERたちによって計画されたことだった!しかし、オージンの記憶が戻るかどうかはまだ誰にも分らない…。
果たしてオージンはどうなってしまうのか!?

ドラEVER本部では、運転神審査委員会が行われていた。「オージンは早々運転神に返り咲けそうやなぁ!」楽し気に言う運転獣ナラシンハと、持病のトラックドライバーに化けていた究極運転神迦楼羅天狗は「なぁ~に!ワシの演技力の賜物じゃい!」と自慢げに言う。オージンが普通の人間に戻った事も、オージンにトラックに乗るように仕向けたのもドラEVER達によって計画されたことだった。審判マアトが口を開く。「運転神の慢心を事前防止するため、今回本部が能動的な動きをした訳ですが、その手段と審査対象の選出基準は今後十分審議する必要があります。」 「皆さん、お手元の資料が、この度のオージンの動向についてまとめたものです。オージンの神ノ手の修復がほぼ完了しましたので、本日はその神ノ手再授与の時期について決議します」「ほぼ完了て、まだ完全には出来てへんのかいな?」「パーツの一部をストレッチ女神が持っているのです」ナラシンハの問いかけに守護神ザハキエル警部が答えた。 「前例が無いので推測でしかありませんが、同じパーツを使わなければ、無くした記憶まで修復することは難しいかと…」ストレッチ女神が持っているパーツ、それはオージンが記憶を失った時に『ドラEVER』の文字を浮かび上がらせたあの糸車の様な機械だった。ドラEVER達がそんな相談をしていることなど知らないオージンは、張り切っていた。「ヨッシャー!明日面接してくれるってよぉ!」「やったわねオージン!」嬉しそうなオージンに釣られて笑みが浮かんだ。「仕事を始めたら”キミ”の世話にもならなくて済むぜ! ホント、ありがとなっ!」「う、うん…」ストレッチ女神は、僅かに表情を曇らせた。~続く~