運転神スクナビコナに誘われ呑み会に参加するオージン。酒豪童子の誘惑、栄水ミトラの監視の中、呑んでいたはずのスクナビコナが今から運転の仕事だと言い出した ?!飲酒運転が許されるわけがないのだが...

「あ~飲んだな~」送別会の帰り。オージンはほろ酔い加減で街を歩いていた。「ウィッスェ~、オージンさんじゃないっスかぁ~、もう上がりっスかぁ~~?」がばっと肩に手をまわし声を掛けてきたのは運転神『スクナビコナ』だ。「おぅ…。スクナビコナか…」「オレらも近くで飲んでるんスよ!も一杯!ど~すか!」ふらりら千鳥足で、スクナビコナに誘われるまま、オージンは2件目に突撃した。明日は幸いオフだ。「っーわけでオージンさんお連れさーしたぁ!」ガラ、っとスクナビコナが店の戸を開く。 店に居たのはストレッチ女神に運転神ギルガメス、運転神ガヴェルクス、栄水ミトラ、荷崩脳天砕や酒豪童子といった問題魔までいる。「何かメンバー濃くね!?」「よぉ~、オージン!酒足りてねぇなぁ~?」「うおおおお、しかもココに座るの!?」オージンが引っ張って来られたのは、問題魔【酒豪童子】の隣だ。めちゃくちゃ飲まされる予感しかしない。スクナビコナは「ヒャヒャ~」っと呑気に笑っている。すでに出来上がっているみたいだ。 そんな様子を見ていたミトラがじとりとオージンをにらんでくる。「…まさか、早朝から業務だったりしませんよね?」栄水ミトラはアルコールチェックにはとても厳しい。350ミリリットルの缶ビール1本で、2時間は確実に乗車は出来ないのだから、厳しくなるのは当然だ。オージンは慌てて「明日は一日オフですぅ!」っと返事を返す。「良いから呑めぇ~」っとぐぃぐぃ酒を勧めてくる酒豪童子の向こうで楽しそうにけらけらと笑っていたスクナビコナが、キューっとジョッキの中身を飲み干し、ぷはっと息をつくと立ち上がった。「サーセン!オレ仕事の時間っスわ」「ええええええっ?!」ちょ。待て。今までジョッキでぐぃぐぃ呑んでたじゃねーか。「貴様ぁ!堂々たる飲酒運転かぁ!?」思わず声を荒げてしまうオージン。ミトラも何故なにも言わないのか!…と思ったら、ミトナがチベスナ顔を向けてきた。「オージン…。スクナビコナはウーロン茶しか飲んでいません」「マジか!? すげぇ!」お酒入ってないのに飲んでる人とテンション変わらない人って居ますよね…。