運転神ガヴェルクスの手伝いもあり、無事荷物の積み込みを終わらせたオージン。ホッと一息のはずが荷崩脳天砕が積み込んだ荷物をあっさり崩してしまう。あたふたしている間にガヴェルクスが軽い身のこなしであっという間に積み込を終わらせてしまう。積み込みは素早く確実に完了したいですね。

「よーし!積み込み完了!」ピシっと扉を閉じると、オージンは運転神ガヴェルクスを振り返った。「ま、この前おごってもらったしな」少し息を切らすオージンに対し、ガヴェルクスは汗一つかいていない。 「じゃ。オレはお先するぜ」「後はワタクシにお任せ下さい」カラブ固定司が荷崩れ防止フィルムをぴっちりと巻いていく。「相変わらずクールな奴…」オージンがガヴェルクスを眺めていると、こっそりとカラブ固定司に忍び寄る影があった。「どぉおりゃぁ!」「うわっ!?」何者かがカラブ固定司の隙をつき、荷物を崩してしまった。 「へっへっへぇ~、崩れた崩れたぁ~」「ああっ」「うぉぉぉぉ、なんてことを――!?」問題魔【荷崩脳天砕】だ。荷崩脳天砕はこうしてしばしば荷崩れを引き起こしてしまう。慌てるカラブ固定司。思わずキレるオージン。「貴ッ様ぁぁぁよくもぉぉぉ」怒り心頭のオージンをよそに、ガヴェルクスが動く。「カラブ、頼む」「はいっ」ガヴェルクスはぱっと荷崩脳天砕を抑えると、カラブ固定司があっという間にギチギチに荷崩脳天砕をフィルムでぐるぐる巻きにする。「よっし…いや、積み込み手伝えこのダルマ野郎ぉぉぉぉお!」怒るオージンをよそに、ガヴェルクスはさっさと荷物を積みなおしてしまった。「じゃ。」ぴしっと綺麗に荷物を積むと、ガヴェルクスは何事もなかったかの様な顔でオージンに片手をひらりとさせる。「超クール!!」なんか悔しいオージンであった。