ある程度年齢を重ねると、転職する時に前職の経験を活かせる仕事、関連性のある仕事を探す人が多いでしょう。 まったくの畑違いの求人に応募する場合、35歳を過ぎると厳しい現実がありますが、それが可能な仕事があるのです。 この記事では、未経験でも安定収入が期待できるタクシードライバーの魅力について説明していきます。


なぜ未経験でも求人に応募できるのか?

タクシードライバーの仕事は運転と接客の2つです。
運転経験がある程度あり、日常会話程度のコミュニケーションを取れれば、タクシードライバーになる最低条件をクリアできます。
タクシードライバーの仕事は決して難しいものではありません。
お客様を安全・快適に目的地に送り届けることが仕事です。
ただし、シンプルな一方で根気強さは求められるため、相性の良し悪しは明確に現れる傾向があります。

未経験者は高収入を狙えるのか?

これは自分次第になりますが、50歳から業界未経験でタクシードライバーになり、年収700万円以上を稼いでいる人は珍しくありません。
一般的に都市の規模と年収は比例するため、高収入を狙いたい方は大都市で就職するのがおすすめです。
ただし、大都市は生活費が相応に高くなるので、収入と生活費のバランスを考えたうえで勤務地を選択してください。

未経験でも安定収入は可能

タクシードライバーは、未経験の人が安定収入を狙える数少ない職業です。
季節性があまり影響しない仕事のため、年間を通して安定収入を期待できます。
たとえば、夏場は涼みたくてタクシーに乗るという客は多く、一方で冬場は暖を取りたくて乗る人が目立ちます。
営業マンの場合は、月によって収入が20万円も変わるなど、大きな隔たりがあるのが普通です。
それに対してタクシードライバーは、それほどの差は生じません。
月によって2万~3万円程度の差が生じることはあるでしょうが、10万円などの大きな差が出ることは稀です。

タクシードライバーの求人に応募する前に

快適に働くためにも、勤務形態は必ずチェックしましょう。
以前は固定給+歩合給、完全歩合給の形態が主流でしたが、近年は完全固定給を導入する職場が増えてきています。

固定給+歩合給の特徴

毎月必ず定められた最低額以上の収入を得られるのが魅力です。
そのため、安定収入を確保しつつ、自分の頑張りで収入を上げていきたい方におすすめです。
固定給が高く設定されている場合は、歩合給の利率が低い傾向があります。
逆に固定給が低い場合は、歩合給の利率が高いのが一般的です。

完全歩合給

実力がすべての世界であり、自分が稼がなければ収入は得られません。
安定収入を得たい人には不向きですが、一方で高収入を重視する人には理想的な形態です。
年収700万円以上を稼いでいる方は、完全歩合給の職場に多く見られます。

完全固定給

文字通り給与が固定されているので、一般的なサラリーマンと同様の形態になります。
この形態は安定収入を得るうえで最も適しており、ローンを組む時に返済計画を立てやすいです。
ただし、完全固定給の場合は安定は期待できるものの、高収入を狙うには向いていません。
そのため、とにかく自分の頑張りで稼ぎたい、高いモチベーションを維持したいといった方には不向きな傾向があります。

自由な働き方ができるタクシードライバー

タクシードライバーは気楽で、気軽に働ける仕事と言われています。
基本的に自分一人で働くので、ほかの誰かから干渉される心配はありません。
客とのコミュニケーションは必要ですが、簡単な会話をこなせればOKです。
それゆえ、人間関係の煩わしさから解消されたい方に適職となるでしょう。

毎日しっかりと休憩を取れる

タクシードライバーは毎日しっかりと休憩を確保できます。
休憩中は昼寝したり音楽を聴いたりしてもOKですし、また勤務エリア内であれば自宅で過ごしてもかまいません。
タクシードライバーの中には、休憩時間を利用して美容室に行くといった人もいます。

勤務形態の自由度も高い

毎週月曜日だけ働きたい、仕事と家事を両立させたい、夏場だけ働きたいなど、非常に多彩な働き方を実現できます。
夜勤が苦手な方であれば日勤だけでもOKです。
ただし、稼ぐことを前提に考えるなら、深夜に働ける人のほうが都合が良いです。
タクシー会社側としても、夜間勤務が可能な人は積極採用します。

高齢者のアルバイトとしても人気

年金受給者がアルバイトとしてタクシードライバーになるケースは少なくありません。
おこづかい稼ぎとして週に数日程度働くのもありですし、老後資金を増やす目的で働くのもありです。
在職老齢年金の減額判定基準未満に調整して働けば、年金を減額される心配はありません。

まとめ

タクシードライバーは、未経験の人でも採用率が高く、また働きやすい仕事です。
勤務形態の中でも、固定給+歩合給と完全固定給の形態は、安定収入を得やすくなっています。
また、タクシードライバーは人間関係で悩む必要がなく、さらに働きたい範囲内で時間調整ができるなど、ほかの仕事にはない魅力が数多くあります。