長距離ドライバーとなると早朝から深夜まで長時間運転することが多く、1日の大半をトラックの上で過ごすことも珍しくありません。このため、運転の途中で休憩や車中泊(仮眠)することが当たり前の世界です。そんな長距離ドライバーの車内の生活環境は一体どうなっているのでしょうか? 今回は、長距離トラックドライバーに密着し、休憩場所や休憩時間をはじめ、ドライバーが愛用している快適グッズまで、車内生活情報を徹底公開していきます!


トラックドライバーは車内のどこで休憩するの?

言うまでもなく、トラックドライバーの主な業務はトラックの運転で、始業から終業までのほとんどを車内で過ごします。500㎞以上の長距離運行を伴う大型トラックドライバーは、一回の運転で16時間超の運転が必要になります。

生労働省では、注意力の低下や眠気、疲労感を軽減するために、4時間以内または4時間ごとに運転を一時中断し、30分以上の休憩をとることが義務付けられています。そのため、安全かつ確実な運送を実現するには、快適な車内環境が必要不可欠です。

大型トラックの車内には座席の後ろに寝台スペース設けられています。ただし、お世辞にも広いとは言えませんので、吊り下げられる物は吊り下げるなどしてスペースを確保し、快適に過ごすための工夫が必要になります。

そのような背景を受けて、最近の大型トラックには、キャブの2階にベットルーム(跳ね上げ式フロア)が採用されているタイプも多くあります。いすゞ自動車では「マキシルーフ」、三菱ふそうでは「スーパーマルチルーフ」という名称がつけられており、空調や電灯、電源(コンセント)など、快適な車内生活が過ごせるように様々な工夫やメーカーのこだわりが盛り込まれています。


トラックドライバーが休む場所と休憩時間

長距離のトラックドライバーが車中泊(休憩)のために利用するのは、高速のサービスエリアや道の駅、コンビニ、道路脇の駐車スペースなど様々です。サービスエリアや道の駅にはトイレや食事施設以外にも、シャワーやコインランドリー等が設けられている所もあり、中には宿泊施設や温泉施設が設けられている場所もあります。

トラックドライバーは、荷物を時間内に届ければ問題ありませんので、延着さえなければ何時間でも休憩や睡眠をとることができます。

例えば、目的地まで500㎞の距離で、会社は7時間の時間設定をしている場合、時速100kmで走れば5時間で到着します。この場合、残りの2時間はドライバーが自由に使うことができますので、2時間睡眠をとるか、1時間毎に30分休憩(仮眠)するかはドライバーの自由です。


トラック生活を快適にする必需品とは

トラックの車内生活を快適にするために、各ドライバーが色々なグッズを揃えています。最近では、トラックの車内生活を快適にする様々な専用グッズが発売されており、ドライバーそれぞれが自分好みの空間を作り出しています。その中でも多くのドライバーが愛用している必需品は次のようなものがあります。

布団セット
長距離ドライバーにとって快適な睡眠は欠かせません。様々なメーカーからトラック用のマットレスや布団セットが発売されており、自宅の布団のように、厚みや腰痛対策がされているものから別注のオリジナル布団まで豊富なラインナップがあります。また、冬期には充電式の電気毛布で暖かくして寝ることが多いです。
入浴グッズ
長距離ドライバーにはサービスエリアのコインシャワーや入浴施設で入浴することが多いです。ただし、サービスエリアには入浴グッズのレンタルがありません。このため、シャンプーやボディーソープ、バスタオルなど、トラックに入浴グッズを常に乗せています。
ハンズフリーのイヤホンマイク
運転中にスマホや携帯電話を触ることはできませんが、走行中にも会社とのやり取りが必要になることもありますし、運転の合間に友人、恋人との連絡は楽しみのひとつです。長距離ドライバーにとって必需品の1つがハンズフリーのイヤホンマイクです。
インバーター
家庭用電源に変換するインバーターを使用することで、トラックの中で様々な電化製品を使用することができます。インバーターには、トラックのシガーソケットに繋げるタイプもありますが、シガーソケットから繋げるタイプは出力に限界がありますので、バッテリーに直接接続することが多いです。もちろん、跳ね上げ式フロア(寝台)が採用されているトラックには、はじめから電源が備えられていますので必要ありません。
テレビ、ノートパソコン
今や、我々の生活に欠かせないアイテムとなったテレビ・パソコンは、トラックの車内生活でも同じです。テレビはフルセグやワンセグで電波を受信するタイプからトラック用の地デジアンテナを装備して家庭用テレビを取り付けていることもあります。また、多くのドライバーがノートパソコンを愛用しており、モバイルルーターやスマホ・携帯のテザリング機能を使用してネットを楽しむことができます。車内で動画をみたり、ゲームをしたり、チャットをしたりと様々な楽みかたがあります。
冷蔵庫・ポット・カセットコンロ
トラックドライバーは、トラックの中で飲食することも多いです。トラックショップには、トラック用のポットや小型冷蔵庫が売っていますので、夏は冷たい飲み物、冬は温かい飲み物を飲むことができます。また、ポットやカセットコンロで、カップ麺やインスタント麺、レトルトカレー、インスタント味噌汁など、手軽な食事を車内で作って食べることも多いです。もちろん、鍋やフライパンなど調理器具も乗せていて、トラックドライバーが車内で作るご飯を、通称「トラック飯」とも呼ばれています。

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