ドライバーになるためには、多くの人が取得している第一種自動車免許だけでは運転できない車両が多く、タクシーでも使っている車両は普通車ですが、第二種自動車運転免許が必要になります。

明らかに特別な仕様になっているダンプやトレーラーですが、どのような運転免許があればドライバーになれるのでしょうか?


ダンプやトレーラーとはどのような車両か

業務ために使う車両というのは使いやすいように変化が加えられていて、ダンプやトレーラーもよく見られている物流トラックとは構造が違います。

ダンプとはどのような車両か

ダンプというのは、荷台に土砂などを積んでそれを指定された場所に運ぶための専用車両であり、荷台が可動式で上下に動くようになっています。この荷台が上下に動くことで傾斜ができ、荷台に積んでいた土砂などが滑り落ちてくれます。

ダンプは荷台に荷物を積んでも問題はありませんが、元から貨物をするような構造にはなっていないので、荷物を輸送するということはありません。また小型のタイプもありますが、一般的には10トン車が多く使用されています。

トレーラーとはどんな車両か

トレーラーというのは貨物専用の大型車両ですが、貨物で多く使っているトラックとは荷台の形状が大きく異なっています。トラックはエンジンを積載している部分と荷台が繋がって一つの車両になっていますが、トレーラーはエンジン部分と荷台部分が、切り離せるようになっています。

これは船に積載するコンテナ(長方形の形状をした鉄製の箱)を陸上運搬するために使われるからであり、船で運ばれたコンテナは港に係留しているだけでは意味がないからです。

日本ではトラックの方が圧倒的に多いので走っているところはあまり見かけませんが、トラックよりも多くの貨物を運ぶことができるため、アメリカなど大量に陸上輸送を必要とする場所では多く利用されています。


ダンプやトレーラーを運転するのに必要になる運転免許とは

両総重量が大きくて特殊な構造を持っている車両というのは専用の免許が必要になり、ダンプやトレーラーも第一種自動車免許だけでは、公道を運転することができなくなっています。

ダンプに必要な運転免許

ダンプは車両総重量が普通車よりも大きいため、その重量に適合した運転免許が必要になってきます。10トンを超えると大型免許になり、大型自動車に該当しない車両総重量が7500kg以上で最大積載量が4500kg以上6500kg以下の車両には中型免許が必要です。

荷台部分が可動しますが、その操作については特に専用の免許が必要ではないため、ダンプを運転するために必要になる免許というのは、大型免許か中型免許ということになります。

トレーラーに必要な運転免許

トレーラーも車両総重量に合わせた免許が必要になり、ほとんどが大型車に該当しているので大型免許がなければ運転できません。

またトレーラーは、荷台部分のコンテナを引っ張って運転するという観点から「けん引免許」という特別な免許も所有しなければ運転できず、このためトレーラーのドライバーになるには大型免許とけん引免許が必要です。

このけん引免許ですが、運転免許の種類の中では特に取得するのが難しいと言われている免許であり、そのためにトレーラーは、トラックのドライバーと比較しても高い給料を出している会社がほとんどです。


ダンプやトレーラーの運転の難しさ

車両が大きくなるほど運転技術を要しますが、ダンプとトレーラーは運転に技術を必要とするところがあるため、ドライバーとして選択するには運転の難しさを考慮しなければいけません。

ダンプを運転する難しさとは

ダンプは車両の大きさからすると貨物トラックと同じですが、現在の貨物トラックの多くで装備されているバックモニターが装備できません。ダンプはバックモニターを装備する後部部分から土砂などを搬出しなければいけないからです。

バックモニターは運転席にいながら後部部分の状況を確認できるので、バックで所定の位置に車両を移動するにはとても便利な装備です。このバックモニターがなければ目視とサイドミラーだけで確認しなければいけないため、その距離感が著しく悪くなってしまいます。

ダンプはバックして所定の位置につけるという操作が多くなりますが、トラックのように箱型の荷台になっていないため、車体感覚さえつかめれば目視だけで簡単に運転ができるようになります。

トレーラーを運転する難しさとは

トレーラーは車両の中でとても運転が難しい車両であり、その理由はエンジン部分と荷台が完全に接合されておらず、運転していると荷台とエンジン部分の車両との動きが連動しないからです。 この荷台と車両を結合しているのは中央部分の一か所だけであり、前進する場合には違和感をありませんが、バックする時は、車両部分のタイヤと反対の動きを荷台部分のコンテナが行うため、コンテナ部分の動きを予測しながら操作することになり、とても難しくなります。 しかも荷台になるコンテナが運搬する度に変わるのでバックモニターが装備できず、それでいてコンテナの全長は20メートル程度と長く、所定の位置まで下がらすのが目視やサイドミラーでは確認が難しくなっています。 トレーラーはバックでの操作がとても難しいのですが、車両というのは経験を積んで慣れてくれば頭で考えるよりも体が勝手に反応するようになっていくので、最初はとても難しくても慣れさえすれば自分の手足のように動かせるので安心して下さい。


まとめ

ダンプやトレーラーという車両の特徴についてわかってもらえたでしょうか?ダンプは荷台部分が上下に可動するだけで、貨物トラックと運転そのものに大差はありませんが、トレーラーは、特別に変わった車両になっています。

ダンプは大型か中型免許があればドライバーになれますし、仕事量や車両の数が多いので従事している人もたくさんいますが、トレーラーはけん引免許の取得と運転の難しさから従事しているドライバーがそれほど多くはいません。

ダンプは公共事業関係の業務で使用されることが多く、仕事量が途切れるというデメリットがありません。トレーラーの場合は運転者そのものが少ないため、取得できれば就職する上で有利になり、給与も比較的高くなります。

大型車両でも慣れて車体感覚さえつかめれば、普通乗用車とそう変わらず運転できるようになります。荷降ろしがない点を好まれる方も多く、長距離運転が好きな方、長く従事したい方におすすめです。


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