成り行きでトラックのハンドルを手にしたオージンは、身に覚えのある感覚に体を震わせる!オージンが記憶とともに無くしかけた熱い心は、再び戻ってくるのだろうか…!?

なっ…。なんだ…?この感覚どこかで…!? 身に覚えのある感覚にゾクゾクと体が震える。この感覚を、知っていると思った。「オージン!配送先はこの付近のハズ! 社内に何か手掛かりはある?」「ゴルアァァァ貴様アアアアアア!なんつーナリでワシの車に乗っとるんじゃあああああ! 今スグ降りろォォォ!!」ぐったりしていたドライバーが吠えた。あ、やっぱり?ストレッチ女神は思わず苦笑を浮かべる。怒鳴られたオージンは「ヒィィィィッ」っと身を竦めている。 「お嬢ちゃん、社へ連絡を頼む」キラーン。ドライバーは息を吹き返した様にてきぱきと指示を出してきた。「まぁ、がってん♡」ストレッチ女神はドライバーから携帯を受け取ると言われた会社に連絡を入れる。「小僧!オメェはコレでも着てろ! 小汚ぇ身体晒してんじゃねぇ!」「はっ! ありがとうございます!」ドライバーが脱いで放った作業着をオージンは慌てて受け取った。 「なーに…。ワシの仲間は頼りになる奴らばかりだ!心配要ら…ウッ」「おっちゃんっ・・・!」「オージン…。救急車は少し掛かってしまうって…。会社の人はスグ駆けつけてくれるみたいだケド…」 「なぁ!」オージンはストレッチ女神の言葉にかぶせる様に言った。「病院まではオレがこのトラック運転らせたっていいだろ? 一刻も早くこのおっちゃん診てもらわねーと!」「オージン…」オージンの中に、『運転りたい』という強い情熱が沸き上がっていた。 ~続く~