ついにオージンが運転神(ドラゴッド)に戻る!噂を聞きつけた仲間たちがオージンの元に集まるが、事態を呑み込めないオージンは神ノ手(ゴッドハンドル)の受け取りを拒みはじめた。仲間たちの決断は…!?

オージン再就職編、本日完結!

「オージン?ああ、新入りか。もうすぐ同乗研修から戻って来るんで待っててください」ストレッチ女神の手には、修復されたオージンの『神ノ手』が握られていた。ようやくドラEVERから許しが出て、オージンを運転神に戻すことが決まったのだ。ストレッチ女神は緊張の面持ちでオージンが戻って来るのを待っていた。「よっ! ストレッチ女神!」「オージンさん、響帰って来るって聞いたっスよ!」「みんな!」集まってきたのはかつての運転神の仲間、韋駄天にスクナビコナ、スサノオウ。皆オージンの帰りを待っていた。 「お、戻って来たな」丁度その時1台のトラックが戻って来る。トラックから降りたオージンはストレッチ女神と一緒にいるニヤニヤとオージンを見つめている3人の運転神に困惑気味だ。「おつかれ…って、コ、コンニチハ…?」ちょっと狼狽えるオージンにストレッチ女神が神ノ手を差し出した。「ドラEVER様のお許しをもって、オージンに再び神ノ手を授けます! オージン、アナタは皆と同じ運転神だったのよ! 神ノ手を剥奪されて、記憶を失っていたの!」「えっ?!えええ」オージンは狼狽えた。「そ、そんなオレ…貰えないよ! まだ働き始めたばっかだし、一人で配達出来ねーし…」恐れ多いとぶんぶん首をふるオージンに3人の運転神が迫って来る。「ピーマン食べれねーし…」じりじり近づいてくる運転神に、つい関係のない言い訳を始めた。 「オージンおめぇ四の五の言ってんじゃねぇぇーーっ!」「オーちゃん! ××の××DVD早く返せよぉ!」「オージンさぁん、合コンいつセッティングしてくれるんスかぁ!」「ゑぅっっ」運転神sに飛び掛かられてがっちり掴まれてしまった。「ストレッチ女神! 今のうちに神ノ手くっつけちまえっ!」「がってん!」えいっとストレッチ女神がオージンの頭に神ノ手を振りかざした。「もーっ!アタシのこと早く思い出してよオージン!」ぼすん、っとオージンの頭に神ノ手をくっつける。途端にピカっと神ノ手が輝いた。 オージンの体にビシーっと雷に打たれた様な衝撃が走る。「う、うおぉぉおおお! オレは運転神としてあるまじき事をぉおーーーっ!!」すべてを思い出した。韋駄天が「暑苦しいオーちゃんが戻ってきた」と笑う。「うぉ…みんな…ストレッチ女神まで…」「オージンっ!」記憶を失ってから、ずっと『君』と呼んでいたオージンが、自分の名前を呼んでくれた。ストレッチ女神の瞳から涙がぶわぁっとあふれ出す。「うぇーーーん、心配したんだからあああぁ!」思わずオージンに抱き着いてばきゃっとストレッチをしてしまうストレッチ女神。めでたしめでたし♪