日々激務をこなすオージンのもとに好条件の業務依頼が舞い込む!いつもならば即快諾のオージンだが、そこへ良からぬ噂話が...。運転神仲間のロキ、守護神マアトの助言を得て、オージンが下す決断とは...!?
ドライバーは独りではありません。心強い仲間がいる事を忘れずに!

「む~~ん…」オージンは悩んでいた。「好条件の業務なんだがなぁ…。この所明らかに寝不足だからなぁ…。受けるか迷うなぁ…」「おい、お~~い」なんだ?と振り返ると、そこに居たのは問題魔【疑心暗鬼】だった。「オージンさんよ、ここだけの話、アンタいっつもイイ仕事持ってっちまうって…皆に陰口叩かれてんぜ」「ま、まじか?!」がーん。 「出る杭は打たれるねぇ~」そんな言葉を残し、疑心暗鬼は去っていく。そんなに毎回持って行っているつもりはないんだが、そう言われるとあまりいい仕事を自分ばかり取ってしまうのは良くないのかもしれない。オージンがうなっていると、運転神ロキが声を掛けてきた。「オージン、その仕事私にくれ。お前たまにはゆっくり休めよ」」 「オージン、客観的にジャッジして、あなたはその仕事を受けるべきではないわ」続いて聞こえた声は審判マアトだ。確かにここは無理をすべきではないのかもしれない。陰口もたたかれているようだし。「そうだなぁ…。ロキに頼むか」オージンがそういうと、ロキは「そうか! じゃ、配車係に連絡するぜ」と離れていった。それを横目で見送ってから、マアトが口を開いた。「オージン、ちなみに…。誰もあなたの陰口はたたいてはいません。皆の名誉のために言っておきます」「え!あ…そうなの?」ちゃっかりと好条件の仕事を横からかっさらったロキがニヤリとほくそ笑んでいたことを、オージンは知らない。 ――――でも寝不足で無理は事故の元!しっかり休むのも大事です!