ライドシェア解禁！何が変わるのかドライバーの視点から見ていこう

車の運転が好きで、地域の地理に詳しい場合や人とのコミュニケーションも好きというと、タクシードライバーの仕事をしてみたいと思ったことはないでしょうか。
会社でデスクワークをすることや肉体労働するより、車を運転しているほうが自由が利いて楽しそうなどと考える方もいるかもしれません。
そのためか、まったくの異業種から転職する方や定年退職後の生活費の補填や生きがいとして、タクシードライバーに転身される方も少なくありません。
一方で、タクシードライバーになるには普通免許ではダメで、営業車両を運転するための二種免許を取らなくてはいけないので、面倒だなと思う場合やハードルが高いとあきらめてしまう方がいるのも事実です。
タクシー会社で資格取得を全額支援してくれればいいですが、自費となるとお金もかかり、教習所に行く時間も取られてしまいます。
また、タクシードライバーの仕事は、ライフスタイルが変則的になるのもハードルの一つになります。
早朝から深夜や明け方まで仮眠や休憩を取りつつ、長時間働き、2日休みなどシフトが変則的です。
こうしたライフスタイルを好む人もいますが、体力的に辛いと感じる人や家族と生活時間が合わなくなると悩む方、精神的にストレスを感じる人もいます。
働く時間を自分で決めたいなら個人タクシーという選択肢もありますが、責任も重く、タクシー会社の看板がないと、確実に需要があって収入が入るのか不安で、踏み切れない人が多いのではないでしょうか。

2024年4月から、一部地域で一定の条件のもとで解禁されたライドシェアは、どんな仕組みなのでしょうか。
一般のドライバーが自家用車を使い、普通免許で顧客を送迎し、報酬が得られるという仕組みです。
ただし、ドライバー個人が自由にライドシェアを提供できるのではなく、タクシー会社に登録し、タクシー会社の管理のもとで行う必要があります。
タクシー会社が間に入ることで、顧客も取りやすくなり、万が一の事故などトラブルが起きてもタクシー会社がサポートしてくれるので安心です。
個人タクシーのドライバーになるより、安心感があるかもしれません。
しかも、ライドシェアは白ナンバーの自家用車で行うことができ、普通免許でサービスを提供できます。
タクシードライバーと異なり、二種免許はいりません。
また、制度にもとづくライドシェアを提供する限りは、白タクとして違法となることもなく、懲役や罰金刑に処せられる心配もありません。
ライドシェアは現在のところ、タクシードライバーが不足する曜日や時間帯に限って提供されるサービスなので、長時間労働をする必要がないのもメリットでしょう。
1回2～3時間程度から仕事ができ、隙間時間でおこづかい稼ぎができます。
本格的に収入を得て生活費に充てたい人には向かないかもしれませんが、運転好きの主婦の方が家計を助けたり、シニア世代が年金の補填をしたり、若い世代の方が副業的に働くには便利です。
一方、タクシー会社が営業車両を用意してくれるわけではなく、マイカーを持っていないと仕事ができません。
また、マイカーの整備をはじめ、ライドシェア提供後の清掃なども自分で責任を持って行わなくてはならないので、マイカーを汚されると不快な思いをする可能性はあります。

タクシーのドライバーになりたいと思っていた方やドライバーの仕事に興味がある方にとっては、タクシードライバーになるか、ライドシェアドライバーになるかの選択肢が生まれることになります。
ただし、ライドシェアは、現在のところ一部地域に限られているので、地域外に住んでいる方にとってはタクシードライバーの選択肢のみとなる点は注意しましょう。
二種免許を取らず、マイカーを使って空き時間におこづかい稼ぎをしたい方や副業をしたい方にはライドシェアドライバーという選択肢が生まれます。
一方、本職のタクシードライバーとして二種免許を取得した場合や二種免許を活かしてしっかり稼ぎたい方はタクシードライバーを目指すことができます。
顧客を乗せて目的地まで走ってお金をもらうという仕事に選択肢が生まれた点は、ライドシェアの解禁で大きく変わった点です。

ライドシェアの解禁により、地域などは限定されるものの、タクシードライバーとライドシェアドライバーの選択肢が生まれました。
ライドシェアはマイカーを使って行うことができ、二種免許もいりません。
タクシードライバーのように変則的な長時間労働をしなくても良く、空き時間を使っておこづかい稼ぎできるのがメリットです。