トラックやバス、重機などを運転するためには大型免許を取る必要があります。
学科試験はありませんが、技能試験は大型車ということもあって普通車の試験よりも難しいものとなっています。
とはいえ、ポイントを押さえて試験に臨めば成功できますので、安心して取り組むことができるはずです。
大型免許を取るに当たっては、教習所に通ってから運転免許センターで適性検査のみで取る方法と、教習所に行かずに一発試験で取る方法とがあります。
それぞれの方法で、スムーズに免許を取るコツを解説していきます。


一発試験をする場合の大型免許の攻略法

免許センターに行って、一発試験で免許を取るのは、教習所に通うよりもずっと難しい方法となります。
1度で受かることはあまりなく、数回繰り返して取れるという人がほとんどです。
場所によって異なりますが、合格率は30から40パーセントくらいです。
それだけに、しっかりと受かるコツをマスターして臨まないと、何回も通う羽目になり時間も手数料も無駄にしてしまいます。

免許センターでの技能試験は、まず場内試験というものを受けます。
試験で使われる車両は12メートルあり、長めの車両なのでより車両感覚が求められるのがポイントです。
これは、車の確認としてミラーを調整するなどの行為をして、車を発進、加速させるといった基礎的な動きを見ます。
特に左右や後ろの安全確認をしっかりとすることや、決められた速度で走り続けること、スムーズなシフトチェンジ、滑らかな右左折などが見られます。
また、場内に設けられた踏切や信号のある交差点などを通過して、安全を確保してスムーズに通行できるかを見られます。
これらの場内試験に合格すると、仮免許が出されます。

場内試験では、一つずつの動作を確実に行うことが受かるコツです。
つまり、ミラーを適当に調整するのではなく、視界を確認しながら調整するとか、右左折時の確認は顔や目をしっかりと左右に動かすといった、はっきりと分かる動きをすることが重要なのです。
また、急発進や急いでギアチェンジをすることなく、ゆとりを持って運転することも重要です。

場内試験に受かると、今度は路上練習をします。
路上練習では同乗者が必要なのですが、大型免許を持っている人を自分で手配して、一緒に乗ってもらう必要があります。
そのため、前もって知り合いに頼んで練習に付き合ってもらうようにしましょう。

所定の路上練習が終了すると、今度は本試験となります。
本試験では再度、異なる内容で場内試験を行い、その後路上試験を実施します。
場内試験は、方向転換もしくは縦列駐車を行います。ほとんどの場合、どちらか一つのみです。
車両感覚が求められる操作ですので、ハンドルを回すタイミングなどをあらかじめ覚えておくと、スムーズに何回も切り返すことなく成功できるでしょう。

路上試験では指定されたルートを走り、安全走行ができるか流れに沿えるかなどを見ます。
特に安全確認は重視されるポイントですので、流れに合わせながらもしっかりと左右の確認や一時停止、歩行者のチェックなどをするのが受かるコツです。
また、内輪差によるカーブの失敗は大きな減点となりますので、十分に減速しスペースに余裕を持ってカーブに進入するのがコツです。

本試験は100点満点中70点が取れれば合格となります。
安全を意識して確実な運転を心がけましょう。

教習所に通う場合のポイント

教習所に通う場合は、免許センターでの試験は免除されます。
そのため、教習所内で検定を2回受けることになります。
1つ目は教習所内のコースで行うもので、2回目は卒業検定ということで路上で実施します。
どちらの検定も、教習で学んだことが確実にできているかを見るためのものです。

やはり、安全確認作業を重視して慎重に運転することが検定に受かるコツです。
たとえば、踏切通過では確実に白線手前で停止して、左右をしっかりと目視確認することや、走行中は白線をはみ出さずに正しい位置をキープすることなどです。
また、スムーズな流れを意識することも重要です。
交通の流れに付いていくことや、カーブを曲がる時のスムーズなギアチェンジの動きなどを意識することで、危なげのない運転ができます。
慎重さは大事ですが、あまりにギクシャクした運転とならないように気を付けましょう。

まとめ

大型免許の一発試験は1回での合格はなかなか難しいものがあります。
しっかりと安全確認作業を検査官にも見えるように行うことや、丁寧に操作をすることを心がけて、確実な走行ができることを見せたいものです。
教習所に通う場合も、コースと路上の2つの検定があります。安全確認をしっかりとすると同時に、スムーズな運転を心がけることがポイントです。
どの試験でも緊張してしまうものですので、本番前は努めてリラックスして落ち着いて運転できるようにしましょう。
そのためにも、前日はゆっくり休むことや、きちんとイメージトレーニングをしておくと良いでしょう。