大型免許を取る方法としては、教習所で教習を受けるものと一発試験があります。確実に免許を取れることや、しっかりと運転技術を学べることから教習所に通う人が多い傾向にあります。
そこで、大型免許の教習ではどんなことを学ぶのかを解説していきます。同時に、教習所で行われる試験の内容や受かるコツをチェックすることができます。
事前にこうした点を確認し、スムーズに免許を取れるようにしましょう。


大型免許の教習内容と試験について

まず、大型免許を取るまでの大まかな流れですが、教習所にて学科と技能を学びます。
所定の教習が終了したら、卒業検定を受けパスしなければなりません。教習所を卒業したら、その証明書を持って免許センターに行き、適性検査を受けて免許証を発行してもらいます。
免許センターでは試験はありませんので、教習所の技能検定のみです。
しかし、しっかりと教習に参加すれば、さほど難しいものではありませんので、積極的に取り組みましょう。

教習所における技能講習は第一段階と第二段階に分かれています。
その違いは、第一段階は教習所のコースの中で基礎的な運転技術を学ぶの対して、第二段階は路上に出て応用的な技術を学ぶことになります。第二段階に進むに当たっては、技能終了検定を受けて合格しないといけません。

第一段階で行う技能講習としては、基本的な車の操作の仕方です。
たとえば、発進や停止、加速方法、カーブの曲がり方、坂道発進などがあります。
この際、大型車特有の車両感覚を理解することや、運転上生まれる死角などを把握することも教わります。
特に、カーブの際には、普通車ではほぼ意識することのない内輪差について、実際にタイヤの動きを確認しながら覚えていくことになります。
検定でもミスが出やすいポイントですので、しっかりと覚えなくてはいけません。

また、狭い道での運転方法やバックの仕方、狭いところでの方向転換の仕方といった、多少難しい運転方法も学んでいきます。
この時には、大型車の大きさや動きの感覚をつかんでいないとうまく運転できません。
さらに、交差点の進み方や見通しが悪い場所での走行のポイント、踏切通過といったコース内の実践的な走行も行います。
他にも、急ブレーキをかける際のポイントも教習で学び、安全を確保するための運転技術を習得することになります。

第二段階に進むと、実際に公道で走ることになりますので、道路の状況に合わせた走行をして大型車の運転に慣れていきます。
特に、大型車にとって適切な通行位置や、進路変更をする時の注意点などを学ぶことになります。
他にも、交差点での右左折や歩行者の保護といったポイントは、大型ドライバーにとって非常に重要なスキルであり、重点的に学んでいきます。さらに、大型車での縦列駐車や適切な場所を見つけて方向転換をする、途中でルートを変更して目的地にたどり着くなどの実践的な教習も実施されます。

さらに、危険を回避するための行動や、狭い道や人が多くいる場所での安全運転の仕方などについても教わります。
そして、最後に今まで学んだことが確実に実践できるかどうかを見る、卒業検定が実施されます。

大型免許の講習のコツ

講習を受ける時には、普通車と大型車の違いをよく理解することと、大型車のサイズ感や操作などの感覚をつかむことがポイントです。
また、ブレーキの加減やエンジンのパワーの出方などが普通車とは違うので、スムーズに走れるように体で覚えておくことも大事です。

技能終了検定や卒業検定に受かるコツとしては、一つ一つの動作や安全確認を確実に行っていくことです。
サイドミラーを見て周囲をチェッする、しっかりと一時停止するといった行為を、頭の中で順序よく思い浮かべながら行っていくとミスせずに済みます。
また、多少ゆとりのある運転をすることも検定に受かるコツです。
右左折時には内輪差を考えた運転が大事ですが、ギリギリの場所で曲がるのではなく、余裕のあるスペースを取って曲がることで合格点をもらいやすくなります。

また、感覚だけに頼らず、周囲の状況を確認する動作を大きく行うこともコツです。
検査官にも、サイドミラーを見ていることや、左右の状況を目視していることがはっきりと分かるように、顔や目を普段よりも大きく動かすのです。
こうすることで、確実に安全確認しているということが分かって、減点されずに済みます。

まとめ

大型免許取得のためにを教習所に通う場合、第一段階と第二段階に分かれて教習を受けることになります。
最初はコース内で基礎的な運転技術を学び、その後路上に出て運転に慣れていくことになります。
合計で2回の検定がありますので、それに受かるようにしっかりと講習で学んだことを適用することが大事です。
そして、大型車特有の操作感や車両感覚などをできるだけ早くつかめるように、積極的に教習に参加しましょう。
そして、検定を迎えるに当たって、今まで学んだことを事前に頭の中でイメージトレーニングしておくと、スムーズに運転ができるようになるでしょう。