近年、運送業の人手不足が深刻になっています。国内の業種の中でも、運送業の人手不足は飛び抜けて深刻で、国内ワースト2位の状態です。今回は、なぜ運送業の人手不足が深刻になっているのか、詳細解説していきます。

<目次>


運送業のドライバーは長時間労働

運送業のドライバーは、基本的に長距離を移動することになります。そのため、労働時間も必然的に長時間になります。たとえば、東京から千葉まで商品や資材を運ぶとなったとき、千葉まで運んだ後にまた東京へ戻ることになります。片道の距離が無くなるほど往復の移動距離が長くなるので、労働時間を短縮することが現実的には難しいのです。

さらに遠くの都道府県へ商品、資材を運送するとなると、日をまたぐ労働になってきます。途中のパーキングエリアで仮眠をとって運送を行うのは、長距離ドライバーにとっては当たり前のことになっています。他の業種であれば、日をまたいで労働するのは夜勤などを除けばほとんどありませんね。それだけ、運送業のドライバーが過酷な環境で労働をしているということです。


運送業のドライバーの給料は
高くない

運送業のドライバーの給料は、運送業者の規模にもよりますが、おおよそ20万~30万円台のところが多いようです。額面だけ見ると、そこまで給料が低いようには見えませんが、この給料は「長時間労働」をした上での給料です。他業種よりも労働時間が長いにも関わらず、給料の金額はそこまで変わらないということは、実質「給料が低い」ことと変わりません。また、トラックドライバーは給料が上がりにくいという問題点もあります。ドライバーの経験年数が長くても、運転するトラックを中型、大型にしていかないと給料はなかなか上がりません。大きいトラックを運転するには、中型・大型免許を取得しないといけないので、常にスキルアップを意識して働かないと、給料アップは望めません。


「ドライバー=男の仕事」
という意識が浸透している

トラックドライバーは「男の仕事」というイメージが今もまだ色濃く残っています。女性の社会進出が加速するなかで、運送業は女性から敬遠されがちです。こればかりは、徐々にイメージを変えていくしかありませんが、運送業全体で女性を積極的に採用するという動きが出ていないのも事実です。ドライバーという仕事は本来、男女関係なく働くことができる職種です。女性がドライバーとして就職しやすいよう、雇用環境の整備を進めていくことが今後必要になってきます。


ドライバーの仕事自体が単調

運送業のドライバーの仕事は、トラックなどを使って商品や物資を運ぶことです。トラックの運転が好きな人にとっては、長時間の運転も苦にはならないでしょう。ただ、仕事として割り切ってドライバーをやっている人のなかには、ドライバーの仕事が単調で面白くないと感じる人もいるようです。長距離の移動となると、何時間も高速道路を運転して道を進んでいきます。あまり風景の変化がない単調な道路だと、だんだんと運転が飽きてきてしまうかもしれません。

ルーティンワークや単調な作業が得意な人は、長時間の運転を面白く感じるケースもあります。ただ、こればかりは個人の好み、適正ですので、一度運転してみないことには分かりません。


社会的な評価が
あまり高くない

これは日本人独特の考えですが、トラックドライバーは世間の他の仕事とくらべると「見栄えがない仕事」と思われることが多いようです。非常にくだらない考えではありますが、意外と外面を気にする人が多いというのも事実です。「トラックドライバーだと、周りの人に自慢できない」「交際や結婚をするときに、ドライバーだと恥ずかしい」など、ドライバーの仕事が周りからの評価に繋がりにくいと考え込んでしまうのです。

ただ、大事なのは「自分がやりがいをもって仕事をできるかどうか」であり、周りの視線を過剰に意識するのは良いことではありません。実際、トラックドライバーをしながら幸せな家庭を築いている人、充実した人生を送っている人は大勢います。職種によって上下があるという考えは、今後無くなっていくべきですね。


交通事故の危険がある

交通事故の危険性は、ドライバーという仕事の場合に避けては通れないものです。常に注意を払って運転をしていても、体の疲れや不意の注意不足で事故に繋がってしまう可能性があります。実際、運送業における車両事故は毎年多く発生しており、最悪の場合、命を落としてしまうこともあります。ただ、トラックと通常の乗用車の追突の場合、相手方の乗用車の方が小さいため、自分が被害を受けるというよりも、相手方に危害を加えてしまうケースが多いです。交通事故で相手方を傷つけてしまうと、自身の精神的なダメージも強く残ります。中にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)になってしまうドライバーもいて、ドライバーとして復帰するのが困難なケースもあるようです。


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