ドライバー業界のお仕事と聞くと、みなさんはドラックドライバー、タクシードライバー、バス乗務員といったいわゆる運転手を想像される方も多いのではないでしょうか。上記のドライバーの方は日々運転・配送等の業務に日夜励んでいますが、その安全性、ドライバーの健康管理をする運行管理者というお仕事があります。 本編では、その運行管理者の仕事、年収などについて徹底的に説明をしていきたいと思います。
<目次>
運行管理者とはどんな業務をする人?
まずは、運行管理者とはどんな業務をするお仕事なのかという点についてお話をしたいと思います。運行管理者は道路運送法と貨物自動車運送事業法に基づき、バス・タクシー・トラックといった業務用自動車の運行について管理するお仕事です。
主な業務としては、以下の通りです。
- ドライバーとトラックの役割分担
- 交代要員の配置
- 休憩をする際に利用する睡眠施設の管理・保守
- ドライバーに対する安全運転への指導
- ドライバーの健康管理
- 自動車が安全基準を満たしているかの確認
を行います。
そして、大事なこととしては、運行管理者は誰でもできる仕事ではないということです。実は、運行管理者には国家試験があり、この試験をクリアしないと運行管理者として働くことができません。狭き門をくぐり抜けたもののみが、運行管理者としての使命を与えられるのです。
トラック等貨物の運行管理者と、バス・タクシーといった旅客の運行管理者があり、双方とも35%の方が合格試験で、決して難しいとは言えませんが、しっかり資格取得における準備ができていないという試験であるといえます。
運行管理者の年収は?
- 中小企業:約300万円〜400万円
- 大手運送会社600万円〜800万円
- タクシー会社:350万円~400万円
あくまでも会社により異なりますが、上記がおおよその相場だとお考えください。
運行管理者のやりがいと大変なこと
では、運行管理者のやりがいや大変なことについてご紹介したいと思います。
やりがい
ドライバー、荷物や乗客を守るという点で社会貢献性が高い
運行管理者の日々な業務はこのような不幸な事故を未然に防ぐ役割を担っています。事実、運行管理者は乗客、荷物、そして働くドライバーを守るための重要な仕事です。実際、過去には運行管理者が機能していなかったことで大事故が発生させた観光バス会社がありました。
経済活動の根幹をなす物流・旅客の下支えをする仕事であるという点から非常に社会性が高いのです。
有資格者しかできないというイニシアチブがある
運行管理者は誰にでもできない仕事で、この仕事をするには国家資格を取得しなければなりません。なかなか変わりを見つけられない仕事であるという点でイニシアチブのある仕事であると言えます。
内勤の仕事なので社内でずっと働ける
ドライバーの仕事はずっとトラック、バス、タクシー等を運転するため、非常に常に体力と神経を使い続けることになります。しかし、運行管理者は原則内勤仕事です。そのため、長期的に働くことができます。
デメリット
意外と体力仕事
運行管理者は、内勤ですが体力仕事になりがちです。というのも、トラック、バス、タクシーが運行している間というのは運行管理者はオンタイムで業務が継続しているということになります。力仕事などはありませんが、ある程度長時間労働になるケースも多いので体力仕事になるという傾向にあります。
年収が高額という訳ではない
上述でもお伝えしたように、有資格者しかなれない仕事ではありますが、高年収の仕事という訳ではありません。それであるゆえに自身の地位を確保しやすくはなりますが、稼げるという訳ではないのでその点は認識しておく必要があります。
まとめ
運行管理者のお仕事というのは、国家資格を取得しないとできない非常に重要な仕事です。日々、 バスやタクシーに安心して乗れている、会社が運搬物を安心してトラックドライバーにゆだねるのは、運行管理者がしっかり働いているからこそできることなのです。ドライバー業界の土台を支える大事なお仕事なのです。
運行管理者は高額の年収をもらえる訳ではありません。しかも、ある程度長時間労働になるということはありますが、必ずドライバー業界では必要な人材となるため、トラックドライバー、タクシー、バス業界では仕事に困ることはほとんどないと言っても過言ではありません。
トラックドライバー業界が支える物流、バス乗務員、タクシードライバーが支える旅客を支える仕事をしたい、資格を生かした仕事がしたいという意向があり、ドライバー以外の仕事をしたいというかったにおいては、非常に良いお仕事であると言えます。 運行管理者の補助という求人もあるため、こういった求人から運行管理者の実務を学びながら、資格を取得し、運行管理者として活躍すると言ったキャリア形成も可能です。実務を知りながら資格を取得し、ドライバー業界で早期活躍を目指してみてはいかがでしょうか。