タクシードライバー(運転手)の勤務形態には、夜勤や隔日勤務があります。
夜勤は聞いたことがあるという方も多いと思いますが、隔日勤務ってどんな勤務形態なのかイマイチ分からないという方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、隔日勤務と夜勤はどのように違うのか説明します。
<目次>
タクシードライバーの勤務形態は
大きく3種類
タクシードライバーの勤務形態は大きく「日勤」「夜勤」「隔日」と3つに分かれます。
まずは、それぞれの勤務形態から説明しますね。
日勤
日勤は、一般の仕事と同じように「1日8時間勤務で1時間休憩」となります。
ほとんどのタクシー会社は、朝8時に出庫して17時に帰庫する勤務形態で、そのうち1時間の休憩を取ります。
夜勤
夜勤は、18時に出庫して翌3時ぐらいに帰庫し、その中で1時間休憩を取ります。
夜間の割増賃金が適用される時間に働く上に、夜間の終電に間に合わなかった人たちなどお客が望めるので、売り上げが見込まれます。
隔日
隔日という言葉の意味は「1日おき」という意味ですがその通りの働き方です。
1日の勤務時間は21時間以内と定められ、最低3時間の休憩時間を取るようにと決められています。
一見、過酷な労働時間に思えますが、その分休みが多く取れるので、この勤務形態なら月に11日から13日の休みがとることができます。
夜勤と隔日の
勤務形態の比較【休日】
夜勤と隔日の勤務形態の休日を比較してまとめます。
夜勤の休み
夜勤の場合、休日の取り方は日勤と同じ考えで週に1回、もしくは4週に4回休みを取る必要があると「労働基準法第32条」に定められています。
会社でシフトが組まれて、例えば月曜日から金曜日まで働いて土曜日と日曜日が休日扱いとなったり、シフト内で特定の人に土日の休みが偏らないように週や月単位でシフトを動かして休みの曜日を変えていく形が多いです。
隔日の休み
先に記した通り、1日おきに仕事をするのが隔日ですが、今一つそのスケジュールが分かりにくいという方もいると思いますので、具体例をご紹介しますね。
例えば、朝7時に出庫して深夜3時に帰庫します。その場合、深夜3時に家に帰り、次に出勤するのは翌日の朝7時になります。
わかりやすい考え方で隔日勤務を1隔日と数えた場合、日勤では2日勤となり、3隔日を過ごした場合、6日勤となるので休みが1日もらえます。
順番に並べると
隔日~明け番~隔日~明け番~隔日~明け番~休み~隔日~明け番~隔日~明け番~隔日~
このような感じです。
隔日の場合、一般的に12勤務、13勤務が一般的で、明け番の他に月の休日が6日・7日になります。
夜勤と隔日の勤務形態の比較
【メリット・デメリット】
夜勤と隔日の勤務形態のメリット・デメリットを比較してまとめます。
夜勤のメリット
夜勤のメリットは、まず出社時間にとても余裕があります。
朝が苦手な人なら、毎日のようにバタバタと出社したり、遅刻をして怒られることがほぼなくなります。
また、割増賃金の時間帯に働くので売り上げが見込めますから、収入が大きくなります。
特に、終電を逃したお客など、時には長距離のお客が見込めるため美味しい時間帯でもあります。
効率よく稼ぐことができるところが夜勤のメリットになります。
隔日のメリット
隔日は、朝7時から深夜3時まで長く働きます。
長い時間、働くということは、稼げる時間も長くなるので稼げる可能性が高くなります。
お客獲得のノウハウを取得すれば、昼間でも十分に稼ぐことができますし、夜間は夜勤と同じく割増賃金と長距離客獲得で稼ぐことができます。
また、長時間タクシーの乗車しているので日勤夜勤よりも道を覚えたり接客技術が上がったりとスキルを磨くこともできます。
まさしく、隔日は日勤と夜勤の良いとこどりです。
しかも、休みが多く、自分の時間を作りやすいというところもメリットです。
夜勤のデメリット
夜勤は、昼夜が逆転する生活となってしまいますので、中には、夜勤の生活になれず、体調を壊してしまう人もいます。
また、夜勤はトラブルにも巻き込まれやすいです。
泥酔したお客を乗せて、車の中で寝込んでしまい起こしても起きず、ただ時間だけが過ぎてしまったり、タクシーの中で嘔吐してしまい、その後お客が獲得できなったりとデメリットばかりの日もあります。
酒に酔い、目的地までの道のりで難癖をつけられたり、おさまりがつかず、警察に来てもらう羽目になったりと稼げない理由も目立ちます。
トラブル回避が夜勤を上手にこなすコツ!といっても過言ではないでしょう。
隔日のデメリット
隔日で一番に上げられるデメリットは最大21時間という労働時間の長さです。
体が慣れるまで、そして、労働時間のペースをつかむまでは大変です。
中には、隔日になれることができず、やめてしまったり、最悪の場合、体を壊してしまう人もいます。
まとめ
隔日と夜勤の違いをまとめてご紹介しました。
タクシードライバー(運転手)としてはどちらも稼げる勤務形態ですが、体力的にもきつそうですね。転職して健康を害するようなことになっては大変ですから、夜勤と隔日勤務の特徴を知り、よく検討してみることが必要でしょう。
また、売り上げはどちらの方が良いという確実な理由はありません。
ですが、タクシードライバーの仕事のスケジュールが自分にピッタリ!という人もたくさんいますよ。