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トレーラーの運転技術のコツは?センスが大事?

【トレーラーの種類と違いとは】わかりやすくまとめました!

大型車両の運転が難しい原因は「大きくて長い」からです。 トレーラーは「大きくて長い」うえに、「連結部分から屈曲する」ため、運転はさらに複雑になります。 しかし大型トレーラーは、選ばれた人だけが乗れる車両。という事もありません。 才能やセンスは一切不要です。 「上手くいく方法」「上手くいかない原因」を知っている事が何よりも重要になります。

「大きい」となぜ難しい?

周囲に誰もおらず、障害物や標識が何もない、真っ平らな広場で自分勝手にトレーラーの運転をするとしたら、運転の難しさを感じるでしょうか。大きい車両を運転する時に感じる難しさの根本は、「制限があるから」です。

道路の幅は、ある程度決まっています。道路の上にはルールがあって、人、壁、建造物など、障害物がある場合もあります。「大きい」という事は、「余裕が減る」のと同じ事ですから、道路の幅いっぱいを使って走らなければならない大きな車両を運転するのは、難しく感じて当然なのです。


「長い」となぜ難しい?

「長い」ということ自体が動きを制限する要因になります。トレーラーに限らず一般的な大型車両は、動きをコントロールする舵が前輪にあり「後輪は引っ張られるからついて行く」というだけの状態ですので、車両後部の動き出しが必ず遅れます。

右左折時の後輪は、必ず内側にズレながらついて来るのです。

このズレの事を内輪差と言い、内輪差は前輪と後輪の距離が長ければ長いほど大きくなります。

内輪差が大きい車両では、前方は問題なく通過できる交差点などでも、後方が通行できないと言う事が起こり得るため、あらかじめ内輪差を想定して運転する必要があるのです。

「連結部分から折れ曲がる」となぜ難しい?

ほとんどの車両は、タイヤの付いた「箱」でしかありません。

箱は真ん中から折れ曲がる事はありませんが、連結部分から折れ曲がる事が前提になっているトレーラーは、全く事情が異なる車両だと言えます。

壁などの障害物を回避しなければならない場合の右左折は、運転席の後ろが「折れ曲がる事」を考えに含ませなければならないため、大型トラックを運転するよりも気を使う必要があるのです。


トレーラーのバックが下手!シミュレーションして上達!

【トレーラーの種類と違いとは】わかりやすくまとめました!

ここまでは「うまくいかない原因」をお伝えしました。
「大きく」「長く」「折れ曲がる」トレーラーの運転が難しい原因を知れば、必要以上にトレーラーの運転を怖がる必要はありません。

ここからはトレーラーの運転で一番難しいとされる、バックが「上手くいく方法」をお伝えします。

直進バックに全ての基本が詰まっている

トレーラーを真っすぐにバックさせるには、トラクターとトレーラーが一直線になっている状態で、ハンドルがニュートラルになっている必要があります。

それ以外の条件だと、トレーラーは必ず曲がるのです。
様々な状況下で運転しなければならない中で、この条件を揃えるのは容易ではありません。

何気なくバックすると、大抵、トレーラーは曲がっていきます。
車内から見ても、車外から見ても、長大なトレーラーが本当に真っすぐになっているのか確認する事は困難です。
ですので「だいたい真っすぐ」の状態から直進バックができる方法を身につけましょう。

バックで絶対に注意すべき点は「バック時の進行方向を決めるトレーラーの最後尾がどう動いているか」です。
動きだし時には、サイドミラーで必ずトレーラー最後尾の動きを見てください。

進んで欲しい方向とは異なる方向に動いているなら、修正が必要です。

最後尾が曲がっていく方向と同じ方向にハンドルを操作すれば、トレーラー全体はまっすぐに近づき、逆に操作すれば、トレーラーはより大きく曲がっていきます。

トレーラーを右に曲げたい時はハンドルを左に。
トレーラーを左に曲げたい時はハンドルを右に操作します。
「牽引バックはハンドルを逆に操作する」のです。

直進バックは、曲がりが小さい内に修正舵をあてるのコツになります。
蛇行してしまうのは「修正舵をあてるのが間に合っていない」「ハンドル操作が大きすぎる」ことが原因です。
「逆に操作する」感覚さえ身に付けば、直進バックは全く難しくありません。

タイヤの軌跡を見てトレーラーがどのくらい曲がれるのか知っておく

狭い場所での切り返しや駐車など、スパースに制限がある場合、直進バックだけでは対応できない状況があります。

曲げながらのバックは一層難しく感じますが、「トレーラー最後尾を目的地に向ける」という点に意識さえすれば、直進バックができるなら、実は同じようにできるのです。

しかしトレーラーの運転に慣れない内は、どのくらいの広さがあればバックで曲れるのか想像もできない。という事態が起こります。

広い場所で、トレーラーがどのくらい曲がれるのか、知ってしまいましょう。

土の路面で(タイヤの軌跡を見る為です、土の路面が無ければタイヤに水をかけても良いでしょう)、だいたい真っすぐの状態から、ハンドルを左一杯に操作して、ゆっくりバックしてください。

トレーラーは右に曲がっていき、最後は完全に「く」の字になります。

トラクターとトレーラーが接触するかも、と思ったら停止し、そのまま前進して真っすぐに戻って下さい。
車外に出て、トレーラーの後輪がどんな軌跡で曲がっているのか、実際に見てみましょう。
トレーラーは絶対に、その軌跡以上急には曲がれません。

どのくらい曲がれるかを確認したら、トレーラーを再び「く」の字寸前の状態にし、目一杯修正舵をあててバックしてみてください。バックしたまま、だいたい真っすぐになったら、今度はトラクター側の軌跡を見てみましょう。
物凄く曲がっていますが、「く」の字寸前のトレーラーを真っすぐに修正するためには、そのくらいの急ハンドルが必要なのです。

バック時はトラクター自体がオーバーハングのように動きますから、後方だけではなく前方にも注意を払う必要がある事が分かります。

最後に、タイヤの軌跡全体を見渡してみてください。
トレーラーのバックには、それ以上のスペースが必要です。

バックするルートをイメージすれば狭い場所でも問題ない

トレーラーは、どのくらい曲がれるか。
どのくらいのスペースが必要か。

この2つが分かれば、実際の状況と照らし合わせて頭の中でシミュレーションし、判断するだけになります。
T字路・十字路状のスペースしかなくても、判断する基準は常に同じです。

狭いと感じたなら異なるルートを想定してみましょう、それでもダメそうなら、その場所はそもそもトレーラーではバックできない場所なのです。


トレーラーの運転に慣れるまでどのくらい?

【トレーラーの種類と違いとは】わかりやすくまとめました!

大型車両の特徴を既に掴めているのなら、「慣れない」と感じるのは「バック時に逆に操作する」という点だけです。

人それぞれの感覚によるので断言はできませんが、早ければ数日程度。
どうにも良く分からないと感じる人でも、回数を重ねている内に自然と慣れてしまいますから、「バック時に逆に操作する」のが当たり前になるまで、1か月もかからないでしょう。


まとめ

車両を運転する際に何よりも大切な事は「常に安全確認を怠らない」ことです。
これは、トレーラーの運転時でも、トラックの運転時でも、乗用車の運転時でも同じことになります。
慎重・確実・安全に留意し、「上手くいく方法」「上手くいかない原因」を知れば、トレーラーの運転は、決して難しくないのです。


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