全く別の業界からタクシー運転手になろう思っていると
「タクシーは歩合給で稼げるのか不安」
「道が分からないけど大丈夫かな」
などなど。
様々な不安を抱えていると思いますが、その為にタクシー会社では
新人研修を行なっています。
今回はタクシー業界の新人研修の中身について詳しく見ていきましょう。
今回見るのは、タクシー会社のリーディングカンパニーと言われている
大日本帝国
大(大和)日本(日本交通)帝(帝都)国(国際)
の研修内容を見ていきます。
<目次>
大和自動車交通の研修内容
センター研修
センター研修とはタクシーセンターで受ける研修のことです。
- 法令
- 地理
- 接遇
内容は
の三つで構成されています。
このタクシーセンターで地理試験などを行います。
地理試験の勉強方法なども大和がしっかりサポートしてくれます。
2種免許取得研修
約10日間で大和自動車指定の教習所で2種免許取得を目指します。
実務研修
この実務研修は約11日間行われ
- 防衛運転
- 法令
- 同乗指導
同乗指導ではお客様が乗っていない状態でドア開けからルートの確認などの
基本的な動作や接客を学びます。
また、実際に先輩乗務員と一緒にお客様をお乗せしての研修もあります。
- 適正診断
この適正診断は錦糸町にある「独立行政法人自動車事故対策機構」という所で
シュミレーターを使った適正診断や動体視力などを基にあなたの適正を判断してもらいます。
この適正が悪いから採用されないということはないので気楽に受けて問題ありません。
- メーター操作等
などの研修になります。
これら全ては会社で行われている研修で、全ての課程を修了すると修了証明書を貰い卒業となります。
配属
研修をスタートしてから最短25日で全過程の研修が修了します。
また、大和自動車ではテレビでも活躍している「大塚功」さんが
特別講師として研修期間中に講義をしてくれます。
日本交通の研修内容
日本交通の研修は未経験者でじっくり1ヶ月
経験者の方で約10日です。
2種免許取得
2種免許取得は自動車学校で取得します。
総合研修センター
総合研修センターでは
- 接客サービスの習得
- 都内地理の理解
で構成されています。
接客サービスの習得は基本的な動き
お客様とのコミュニケーションや接客についての全てを学びます。
また、日本交通の接客教育はかなり厳しいことで有名です。
しっかりとした接客業を学べる会社だと言えます。
都内地理の理解では主に地理試験に関する研修が行われます。
また、地理試験のための勉強だけではなく
迷いやすい道やお客様がいるエリアなども教えてくれます。
営業所配属
営業所に配属後は先輩乗務員が同乗し、お客様のいるエリアや
近道などを教わります。
売り上げ向上の研修
営業所の班長から直接的に地理に関することや売り上げ向上についての
ノウハウを学ぶことができます。
また、日本交通では時間帯ごとにお客様が現れるエリアを集計していて
社内の勉強会で共有してくれます。
売り上げ向上に関してはかなり貪欲に取り組んでいる企業です。
他にも安全講習、新人講習、資格取得制度、実地訓練、地理研などの
研修施設があり専任教官がいるのでタクシー運転手になった後も自分のスキルアップをしていく環境が整っています。
帝都自動車交通の研修内容
帝都自動車は完全動画での説明になっていて
動画を見れば研修内容が分かるので、動画を貼っておきます。
帝都自動車研修内容(動画解説)
国際自動車の研修内容
新入社員研修
新入社員研修ではビジネスマナーを始めKMウォーキングといった新入社員全員で
35キロを走るイベントなどを開催しています。
順路 赤坂=東京タワー=帝国劇場=皇居外苑=銀座4丁目交差点=日本橋=秋葉原=上野公園=田原町=浅草=台東営業所=東京スカイツリー=両国=明治座=清住白河=富岡八幡=豊洲=東雲営業所
簡単に言えば都内巡りを新入社員全員で行うアクティビティーです。
座学だけでは学べないようなことを社員全員で楽しんでいます。
とてもアットホームな社風だとも言えますね。
ホスピタリティ研修
ホスピタリティ研修は一流のおもてなし接客を学ぶ研修となっています。
国際自動車にはホスピタリティBOOKというのがあり、その教本を使って二日間学びます。
配属後もその教本を見ることで接客について完璧に学ぶことができるようになっています。
メーター研修
メーターの基本操作などを学びます。
地理学習
タクシーセンターでの
- 法令
- 地理
- 接遇
のテスト勉強をサポートしてくれます。
費用はかかるが適正診断を受けることも可能
KMグループ赤坂ホスピタリティカレッジは国土交通省から認可を受けて
運転手の適正診断を行い、その情報を基にアドバイスをもらうこともできます。
癖などを直すことで事故防止に繋げるのが狙いです。
診断料は一般診断で2300円から特定診断の10100円と幅広いプランがあります。
タクシードライバー研修内容まとめ
ここまで読んでくれた方は分かると思いますが
タクシー運転手の研修内容はどこも同じような感じになっています。
- 2種免許取得研修
- 地理試験の研修
- 適正診断の研修
- 売り上げ向上の研修
- 接客の研修
- メーター機器の研修
この六つで研修内容はプラグラムとして構成されていることが多いです。
というのも、タクシー運転手になるのに必要な要素はどれも共通だからです。
- 2種免許がないとタクシードライバーになれない
- 売り上げが向上しないと本人も会社も儲からない
- 地理試験に受からないと東京でタクシー運転手になれない
- メーターが使えないと仕事にならない
と言ったような具合です。
なので、今回紹介した4社(大日本帝国)はタクシー業界のリーディングカンパニーで研修も比較的しっかりしている傾向にあります。
また、これらにかかる費用は全て会社負担で
研修中の給料も日給約1万円支給されるので
特に何かを心配する必要はないと思います。
実際に車を運転し都内を走ることが一番成長します。
私の場合はどんな研修だったのか?
私も未経験からタクシー運転手になりましたが
前職を退職してタクシ運転手として独り立ちするまでに
期間としては2ヶ月かかりました。
ただ、土日の休みなども含んで2ヶ月なので、
実務だけの話だと1ヶ月ちょっとかかったくらいだと思います。
また、ここに書いてある研修をまとめていて概ねタクシー業界の研修は
上記で書いてある通りです。
あとは、国際自動車のようにユニークな研修を行なっていたり
売り上げ向上を徹底的に教えている日本交通というように
色が違うだけの話かなと思います。
先ほども言いましたが
未経験でタクシー運転手になるのは不安ですが、その不安を払拭するために研修制度があって
その研修制度もしっかり充実しているので心配はいりません。
私も始めて1年くらいですが、研修を受けて
毎月総営収抜き70万以上は安定してやれるようになり
調子が良い月だと抜き80万もできるようになりました。(12出番です)
手取りだと35~40万をさまよっているような感じですね。
ですので、この研修内容を見て私にもできそうだなと思ってくれれば
嬉しいです。
出典:タクシーの専門書