今日はタクシー運転手の1日の仕事の流れを解説していきます。
多くのタクシー会社での求人情報にも1日の流れを説明しているページは多く存在していますが
ものすごく簡潔にまとめられているので、もうちょっと細かい説明がされているページが
あってもいいのではと思いました。
それでは早速ですが、タクシー運転手の1日の流れを見ていきましょう。
※基本的に弊社での出勤スタイルになるので悪しからず
タクシー運転手の1日の流れ
タクシー運転手の出勤作業
出勤方法はおそらく一般企業と違って
タクシー運転手の出勤方法はアルコールチェッカーという機械で
アルコール検査をした時間が出勤になります。
手のひらサイズのコンパクトなアルコールチェッカーもありますが、そのような簡易的な機械ではなく据え置き型の大きサイズの物がタクシー業界では一般的です。
このアルコールチェッカーを吹くとレシートが出てきます。
これに日付や吹いた時間が記載され、その時間が出勤時間となります。
おそらくどのタクシー会社も、このような方法を取っているのではと思います。
なぜなら、法律でタクシー運転業や輸送業(トラック・パイロット)の人間はアルコール検査が義務付けられているからです。
で、この時刻を持って出勤となりますが何時に出勤しなくてはいけないのか?
弊社の場合だと
↓
出勤アルコールチェック時間
6:00
6:30
7:00
7:20
7:40
8:00
8:20
8:40
9:00
ここまでの時間が早番
10:00
10:30
11:00
11:30
12:00
12:30
13:00
13:30
ここまでの時間が遅番
簡単に言ってしまえばタクシー運転手はこの朝の6:00時から13:30の間に出勤すればいいのです。
これは会社によっても方針が違うので何とも言えない面はありますが、このようなスケージュールを組んでいる
会社も多いのではないでしょうか。
その理由として、タクシー業務は出庫してお客様をお乗せすることが仕事なので何時に出庫したって言い訳なんですね。
個人のタクシーさんを考えれば本当に自由に自分の好きな時間でしか働かないことが分かるはずです。
それが法人だと車の状況や人材管理の観点から、一般企業よりもフレキシブルだけど
ある程度のルール(出勤時間や退勤時間など)が設けられています。
そして、出勤作業終了後
自分の担当車両を確認し、車の異常がないかを見ます。
点検内容としては
- 傷や凹みがないかの確認
- ライト系の異常や球切れは起きていないか
- バッテリー
- ウォッシャータンク
- タイヤ
- ラジエター冷却装置
- エンジンオイル
などです。
異常があれば報告、無ければ終了。
そして次は点呼の時間です。
タクシー運転手の点呼とは?
自分の担当車両や出勤作業を終えたからといってすぐに外に出て営業できるわけではありません。
その前に点呼を受けます。
私はいつも9時出庫なので、9時の点呼を受けます。
点呼とは簡単に言ってしまえば朝礼のようなもの。
連絡事項や去年度の営業収入の発表などなど、必要に応じて内容も変わります。
1対1で今日の体調はどうですか?と聞くスタイルもあれば
全体で朝礼のように行うスタイルもあります。
その点呼の時に免許書を提示してタクシー営業で必要にる
- 乗務員書
- ETCカード
を受け取ります。
これでいよいよ営業をスタートする準備が整いました。
タクシー運転手の営業とは?
タクシー運転手の営業とは簡単に言ってしまえば
あるポイントからあるポイントまでお客様を運ぶ仕事です。
あなたが想像している通りの仕事だと思いますが
- どこにお客さんがいるのか?
- 効率的に営業するにはどうすればいいのか?
単純ながら奥が深い職業です。
何もない平凡な1日もあれば警察を巻き込んでのちょっとした事件に巻き込まれたりと
毎回毎回違う状況、違うお客様との出会いがあります。
タクシー運転手の休憩場所?
タクシー運転手をやっていてトイレに行きたくなった時は本当に困りますね。
近くのコンビニや公園を使わせてもらっています。
ただ、都心のコンビニは駐車場がないので、その間に駐禁を切られるのが
怖いのであまり路上には止めないです。
タクシー業界では長時間勤務だということから3時間の休憩が義務付けられています。
なので、その3時間をどこで何分使うのかは完全に運転手の判断に任されています。
私は家に帰ったり、駐車場のあるコンビニで休憩したりしています。
時間も10分休憩する時もあれば、家でガッツリ2時間くらい休むこともあります。
特にオススメの休憩場所が日の出桟橋にある休憩スポット。
その名も「ラメール日の出」
コンビニ、トイレ、食堂があり、多くのタクシーが毎日休憩で使っています。
それもそのはず、ここの食堂は安くてメチャメチャうまいです。
また、コンビニの中にはイートインのコーナーがあり
そこで食べることもできます。
イートインからの眺め
こんな感じで好きな時に好きな場所で休憩を取ります。
その後は、また営業を再開!!
その繰り返しです。
タクシー運転手の帰庫作業
営業も終わり会社に戻ったらやることが2つ
- 納金作業
- 洗車
です。
まず、営業から会社に戻ったら
稼いできたお金の計算をして納金する機械に投入します。
高速代の計算やクレジットカード払いなどの会計と現金だけの会計を分けて
納金します。
納金が終わった、洗車作業に入ります。
ここで私は洗車するのがめんどくさいので完全に委託しています。
委託先は2つ
- 会社の人間にお願いして洗ってもらう(料金は要相談)
- 会社としてタクシー車両を洗う専門の業者にお願いする(1000円)
私はたまに会社の人にお願いしますが
8割くらいは後者の専門業者にお願いしています。
3~5人でいつも回しているので、1台10分くらいで終わります。
洗っている最中は、待合室で待機します。
テレビや熱々のおしぼりも用意されていて、この待合室で待ってると今日も終わりだな〜
と感じます!!笑
また、このようなスタンプカードがあって
7回目が半額の500円で出来ます。
このようなタクシー洗車場が都内にたくさんあるので
長い時間運転した後、洗うのがめんどくさい場合は
洗車場に頼むなり、会社の人にお願いすることもできます。
洗車場で洗ったら、そのあとに帰庫して
納金作業をして退勤という流れです。
まとめ
多くのタクシー運転手の1日の流れはこんな感じです。
ベテランや会社からの信用が高い人はこのような乗務に加えて
ハイヤーを任されたりしているみたいです。
ただ、一般的な運転手の1日の流れは概ねこんな感じですね。
個人的にはタクシー洗車場があることに驚きました!!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
出典:タクシーの専門書