今回はタクシー運転手として知るべき道についての覚え方を見ていきましょう。
私はタクシー運転手になって2年経ちましたが、今でも分からない道が多いですが
得意なエリアではナビを使わなくても、仕事ができるようになってきました。初心者の方で
「道が全然分からないけど大丈夫なのか?」
と不安に思っている方も多いでしょう。
実際、私も不安で不安でしょうがなかったので
痛いほど気持ちが分かります。また、「早く道を覚えるコツとか方法はないの?」と
思っている方には参考になる記事だと思います。
それでは、見ていきましょう。<目次>
最初にもしあなたがタクシー初心者の場合の心得として
- 最初はとにかくお客様に道を聞く
- 道を覚える意識を持つこと
- 都内を走り回ること
この三つがあればタクシー運転手としてやっていけます。
最初にこの三つを順番に見ていきましょう。最初はとにかくお客様に道を聞く
タクシーの研修で道が分からなければ、「お客様に聞け」と研修を受けていると思います。
私は今の時代、車内でノートパソコンで仕事や携帯で暇つぶしができる時代なので
お客様の時間を奪うという意味でもお客様に道を聞くことに対しては否定的ですが
最初の最初はお客様に聞いた方がいいと言うのが本音です。
言っていることが矛盾していますが、お客様に道を聞く最大のメリットは
裏道や最短ルートで目的地に行く道を知っているからです。
有名な裏道は研修で習うかも知れませんが、全てを網羅することは不可能です。
なので、お客様に聞いて地道に裏道を覚えて
効率のいい営業をするのが稼げる運転手になるポイントの一つです。
そこで、有効なのがお客様に道を聞くことなんですね。
道を聞くのにも勇気がいることですが、そこでしっかりと地盤を築ければ
後々、仕事が楽になるので最初は積極的にお客様に道を聞きましょう。道を覚える意識を持つこと
当たり前ですが、自分が走っている道が
「どこに繋がっているのか?」を考えたり
「明治通りはここから始まってここで終わるのか!」
などと言った道路に対して興味を持つことも大事です。都内を走り回る
ここが道を覚える上で一番大事なポイントです。
多くの会社では給料期間が設けられています。
私の所属している大和自動車は業界でも最長なんじゃないか?と思うくらい
給料保証期間が長いです。そして、この給料期間がある理由は単純で
「この期間で道や業務を覚えてもらって一人前に」なって欲しいからです。ですので、この保証期間中はあなたがいくら稼いでも稼げなくても
給料が保証されているのですから、都内を走り回って道を覚えることが非常に重要です。
なぜなら、道を覚えるのに一番効果的なのが都内を走り回ることだからです。
稀に初心者の方で給料保証期間中に得意なエリアでしか仕事をしない方がいますが
非常にもったいないことです。なぜなら、タクシーで売り上げを上げるには行った先営業をする必要があるからです。
行った先営業とはお客様を目的地まで送った後、そのエリアでまたお客さんを見つけて
乗せることを言います。この行った先営業をするには幅広く道やエリアを覚える必要があります。
あながもしタクシー運転手になって稼ぎたいのであれば
様々な道やエリアを覚える努力が必要になってきますね。それを給料が保証されている時に都内を走り回って道を覚えるのが
とても有効なのです。給料保証の期間がない時でもいいのですが、どうせなら保証があるときの方が
売り上げを気にしないで新規エリアに飛び込んで行けるので合理的です。なので、とにかくお客様に道を聞いて、都内を走り回ることが大事!
ここからは道を覚えるポイントなどを解説していきます。
自分が走ったルートを地図で復習する
これはタイトル通りの意味なのですが
自分が走ったルートをもう一度地図を開いてイメージトレーニングを
することも有効です。地図で道路を俯瞰してみることで、
「この一方通行抜けれそうだな!今度通ってみるか!」
と言うような気づきがあることも多いのでオススメです。ほとんどの会社では1日の乗務終了後に以下のような日報をもらうことができます。
お客様をどこで乗せてどこで降したのか?がまとめられているので
このような日報を基に地図でイメージトレーニングすることも大切です。
確か、タクシー運転手またはタクシー車両には地図を常備させていないと
違反だった気がします。研修で地図は仕事の時は持ち歩くように言われました。タクシーセンターでも地図の販売はありましたが私は
ネットの方が安いので、ネットで購入しました。一冊も持ってない方は是非お買い求めください。
自分が走ったルートなどを自家用車でもう一度走る
先ほどの復習は地図を開いてイメージトレーニングすることでしたが
それよりも有効なのが自家用車やバイクなどで
お客様を乗せた想定で行き先を決めて、目的地まで向かってみることです。この方法は道を覚える上でかなり有効ですが
時間もお金もかかるので、大変です。私も1週間くらいやっていましたが、面倒くさくなったので
やらなくなりました。早く道を覚えて稼げるようになりたいと強く思っている方には
1ヶ月くらいやってもいいのかな?と思います。私は1週間でしたが、効果をかなり感じることができました。 例えば、東京駅から六本木交差点と言われたと仮定してプライベートで運転していれば
実際の乗務で東京駅でお客さんを乗せた時にに六本木までと言われればナビを使わなくても
既にプライベートで予習済みなので、問題なく運送することができます。その予習の量が多ければ多いほど実務で有利になります。
信号機の交差点名を覚えること
これも道を覚える上でかなり大事です。
なぜなら、お客様の中には中々頻度で交差点名を伝えてくる人がいるからです。
特に東京駅近辺は交差点名で言われることが多いと感じます。ビルなどが並んでいるので、交差点で降してもらうのがお客様にとって都合がいいからでしょう。
道を覚えるときは信号機に書いてある交差点名も見る癖を付けるようにしましょう。景色を覚えること
目立つ建物、コンビニ、ゴルフショップなどなど。
景色はそんなに頻繁には変わりません。
なので、景色や目印で道路を覚えるのも有効です。
ただ、同じ道なのに昼間と夜では全く景色が違うように感じてしまうので 注意が必要です。交差点名などで道路を覚えていれば、信号機を見れば曲がる場所が分かりますが
景色だとうっかり通り過ぎてしまう可能性も否めません。
景色は補助的な感覚で私は覚えるようにしています。
また、私は道が分かっていても必ずナビをセットするようにしています。うっかり曲がり忘れたりするのを防止する役割を果たしているからです。
信号待ちの時などに余裕があれば、目的地をセットしておくことをオススメします。自分が走っている道路の道路名を常に確認する
空車でも実車でも自分が今東京のどの位置を走っているのか?を
確認することで
「この幹線道路をずっと走れば〇〇駅まで行けるんだ!」と言う気づきがあります。また、自分がどこを走っているのか?が分かれば急にお客さんが乗ってきても
ある程度どの方向に進めばいいかが分かります。道を覚えるといった意味でも自分がどの道を走っているのかを確認することは
とても大切です。カーナビで道が覚えられないは嘘です
ネットで色々調べていると
カーナビを使うと道が覚えられない!と書いている人がいますが
この意見に私は真っ向から否定します。確かに、タクシー運転手ではなく一般の方で複数回同じ道を走らない方に関しては
カーナビを使うと道が覚えられない可能性は確かにあります。でも、私達はタクシー運転手です。
嫌でも同じ道を何十回何百回と走ることになります。
カーナビを使ったとしても、覚える気があれば絶対に覚えられるので
無理してカーナビを使わないで道をミスってお客様とトラブルになるくらいなら
積極的にカーナビを使用して、道を覚える方が賢いと思います。もしかしたら、覚える気がなくても覚えちゃうかも!ってくらい
都内を走ることになるので道は経験と共にスキルアップしていきます。オススメのカーナビはナビタイム一択です
私は色々なアプリを試しましたが、ナビタイムがダントツで使いやすいです。
無料のアプリだと、どうしても道幅が広い道路を推奨しますが
ナビタイムは裏道や最短コースで案内してくれるので
お客様からの評判もいいです。他にも
- 交差点名の表示
- 公共のトイレ表示
- 地図のアップデート
- 渋滞状態情報
などもかなり正確です。
月額600円かかりますが、仕事のツールとしてナビタイムは欠かせませんね。
道を覚えると仕事がめちゃめちゃ楽になる
都内の道は複雑です。
六本木交差点や溜池の交差点を曲がる時は一度ガードの中に入ってからでないと
右折できな場所があります。他にも、飯田橋の交差点もかなり複雑です。
要するにレーン取りをするためにどの車線にいるのが一番いいのか?
と言うことが事前に分かっていれば、いざ交差点に差し掛かっても
テンパることが無くなります。「あの交差点右折できたっけ?」
「この時間はあそこ曲がれないな!」などが分かるようになれば、仕事に余裕ができます。
多くの方はそこまで行く前にキツくて辞めてしまいます。この業界はハマる人にはハマるし、ハマらない人にはハマらないと言われるように
向き不向きがハッキリすると言われています。1年頑張って道を覚えれば、精神的にも余裕が生まれます。
何より、お客様とのトラブルなども減りますからね。
「お前道知らないなら金とるな!」など精神的苦痛を味わわないで済みますからね。
9割は優しい人達ですが...上記で書いたようなテクニックで道を覚えてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
私なりに、道を覚えるコツやテクニックなどをご紹介しました。今回の記事は主観も入っているので
他の覚え方の方が覚えやすいと言った意見もあるでしょう。そのような方は自分流の覚え方を見つけて見るのもいいと思います。
少しでも、この記事があなたの参考になれれば幸いです。今回書いたことの中には現在進行形で私が実践していることも含まれています。
交差点名や自分がどの位置を走っているのか?の把握など。
私も、まだまだ分からない道だらけなので、タクシーを辞めるまでは
上記のことを意識しておきたいと考えています。最後まで読んで頂きありがとうございます。
出典:タクシーの専門書