魚もあなたも釣っちゃうビキニアングラー、吉野七宝実です。 私は休みさえあれば釣りに行ってしまう釣りバカですが、その根底には釣り自体が好きというのももちろんありますが、おいしい魚を食べたいというのが半分ぐらいはあります。 こういう話をすると、「いつも新鮮なお魚を食べられていいよね」と言われるのですが、はて本当に新鮮なお魚がおいしいのでしょうか? 熟成肉は何年か前から注目されていますが、実は魚も熟成させることでうま味を増すことができるのです!

今回は私が好きな魚の食べ方の一つ、「熟成」の方法を伝授したいと思います!

熟成手順:その1

今回使うチダイです!

今回はこのチダイ を使って熟成の手順を説明していきます。

魚の熟成に使うアイテムはこれ!

必要な道具はどこのご家庭でもあるサランラップとキッチンペーパーの2つだけ。

お魚の熟成手順:エラと内臓を取り除きます

まずは魚の下処理から始めていきます。
内臓、エラは臭みの原因になるので取り除きます。お腹に切り込みを入れ、エラ蓋を開けて包丁でエラの付け根を切り、内臓とエラを取り除きます。

そして内臓を取り除いた奥に見える、血合いのところに一筋包丁を入れ、血合いを水で洗います。意外と血合いはきれいにとりにくいので、いらなくなった歯ブラシを使ってゴシゴシと擦ると楽です。
これで魚の下処理は完了!

お魚の熟成手順2:キッチンペーパーを中に詰めてぐるぐる巻きます

続いて、魚の水気をキッチンペーパーできれいに拭き取ります。空っぽになったお腹の中やエラブタの中も丁寧に拭きましょう。
そして、お腹とエラブタの中にキッチンペーパーを詰め、グルグルと巻きます。
更にそれをサランラップでなるべく空気が入らないようにくるめば完成です!

お魚の熟成手順3:ラップで空気が入らないようにくるんだら完成!

意外と簡単でしょ?
私はいつもこの方法で魚を冷蔵庫に保存して、魚によって期間を分けたりしていますが、大体平均して3日~1週間くらいは寝かしてから食べます。

13日熟成させたカンパチ

これは私が13日熟成させたカンパチ。こんなに熟成させても臭みはなく、むしろ旨味たっぷりでトロトロでめちゃくちゃおいしかったです。

なぜ熟成させると魚はおいしくなるのかというと、たんぱく質が時間を置くことでアミノ酸に変わりうま味が増し、硬かった繊維が崩れて身が柔らかくなるからだそうです。
口の中でとろけるようなトロトロの旨味のある刺身になります。

割と足の早い青物で熟成はなかなかハードルが高いと思うので、まずは白身の魚からチャレンジしてみてはいかが?

吉野七宝実でした!