運輸・交通システムEXPO2018 インテックス大阪 2018/6/7~2019/6/8にて開催したセミナー内容です。
目次
- 人がいないスパイラル
- スパイラルの外側とはプロモーション!
- データ活用とその重要性
- やめさせない
ご閲覧有難うございます。
今回は、『人材不足スパイラルから脱する運送会社プロモーション』をご紹介します。
大きく分けて
- 現状把握(人がいない理由を理解する)
- プロモーション(人が来る環境を整備する)
- データ活用(入社のハードルを下げる)
- 辞めさせない
という現状把握・プロモーション・データ活用の3本柱で進めて行きます。
スライド.1
まず1つ目。【現状把握】、人がいないスパイラルについてです。
さて、『人がいないスパイラル』『人材不足スパイラル』とはどういう事でしょうか?
スライド.2
人がいないスパイラルとは、労働条件の悪さから離職率も上がり人材不足から抜け出すことができない状態の事です。
スライド.3
運送会社はどこも当てはまるのではないかと思いますが、
低賃金
↓
重労働
↓
責任やリスク、将来性により離職
↓
離職理由の風評により運送業界のイメージ低下
↓
ドライバー志願者の現象
↓
ドライバーの高齢化による業務レベルが低下
↓
個の業務量が増加し残業・過労により意識が疲弊
↓
労働条件の悪さのスパイラル
に陥るかと思います。
皆さんよくあると思うのですが、文句を言わないドライバーさんに仕事を押し付けてしまい、その人だけがどうしても苦労してしまう。楽をするドライバーさんは楽をする。結果我慢をしているドライバーさんも退職してしまう、と言うことが起こってしまいます。
では、そのスパイラルから脱するにはどうすれば良いのでしょうか。
スライド.4
少ないドライバー志願者をどこよりも多く確保し、人材を充足し、個の労働量を減少させることで労働環境を改善する。
つまり、労働環境をよくすることで解決!
スライド.5
…となるのですが、そう簡単には行きません。
何をするにも、
『あれがあるからこれができない・・・』
『これをするにはあれをしないといけない・・・』
『いつまでも結局やらない。できない』
・・・と過ぎて行っているのだと思います。
スライド.6
ならば、スパイラルの外から攻めてみましょう!
スライド.7
スパイラルの外、とは、ズバリ、プロモーションです!
では、プロモーションの重要性についてご説明していきます。
スライド.8
どんな企業にも必ず良い所はあります。例えば
- 管理職へ昇進して給与も立場も上がり幹部になれた!
- 現状の仕事業務に満足!
という従業員や
- スポーツクラブや専用施設が利用できる
- 車がいつもキレイでかっこいい!
- 創業から30年の老舗企業!
など、福利厚生の充実や安定、自慢できる点は色々あるでしょう。
今は綺麗な車で仕事がしたいという求職者も増えているので、こういった点もアピールポイントになります。
スライド.9
どんな企業にも必ず良い所を、積極的に押し出してイメージアッププロモーションを行いましょう!
では、どこでプロモーションをすればいいのでしょう?
スライド.10
それは、ドライバー職を探している人たちが数多く集まる場所。 それはまさしく求人サイトです。
スライド.11
こちらの表は各求人媒体を纏めてみました。
大手の求人サイトに比べ、ドラEVERは訪問者数が随分と少ない感じですが、ドラEVERはドライバー専門の求人サイトなので、訪問者の割合が他の媒体が5%未満なのに比べ、95%以上(約95,000人)の方が閲覧をしています。
しかも、訪問者の殆どがドライバー経験者となっています。
また、ドライバー向けの求人数も、95,000人の方がドライバーの求人を見に来てくれている、となります。
つまり、専門求人サイトでのプロモーションが効果的、ということがお分かり頂けるかと思います。
スライド.12
そして、その他にも求人サイト以外でのPRも同時にやって行かねばなりません。
求人サイト以外のPRの種類としては
- ポスター
- 折り込みチラシ
- DM送付
- トラック看板
- テレビCM
- ラジオCM
- 動画制作・配信
- ソーシャルネット
等があげられます。ポスターや折り込みチラシ、DM送付は少し時代遅れかもしれません。
トラックをお持ちの企業様であれば、積極的にトラック看板をやられる方が良いかと思います。
スライド.13
ここ最近で良く話に上がるのが、ラジオCMです。
会社のイメージを一気に上げるために地元のラジオCMを使われる企業様も増えて来ています。
スライド.14
そのプロモーションの中でも、テレビCMは効果が絶大です。
ですが、数回放送するだけで数千万円レベルの費用が掛かる為、現実的ではありませんね。
スライド.15
では、プロモーションを色々とやってみた、として、最終的に、
『見た』『聞いた』、その後どこに集めるかが最重要となってきます。
スライド.16
その『どこ』、ですが、ネット環境が整って居なければ無意味となってしまいます。
『ラジオCM聞きました』『テレビCM見ました』。その会社を調べてみたらホームページが無い。
情報が発信されていない。となると、結局打った広告が無駄になってしまいます。
ネット環境というものはホームページから始まり、リクルートページ、そう言ったものを整備していかなければならない、ということになります。
スライド.17
折角のプロモーションを無駄にしないようにするためには、
- 費用がかなり高額
- ネット環境を整えなくてはいけない
- 専門的なノウハウが必要
と、今度はプロモーションを行う為の問題が山積となってしまいます。
結局始められない企業様が多いのではないでしょうか。
スライド.18
そんな時は、ドラEVERをご利用頂くことがお勧めです。
ドラEVERはテレビCM、ラジオCMをはじめとした各プロモーションを行っているため、ドラEVERを介して効率良く効果を出すことができます。
スライド.19
ドラEVERでは、ラジオCM、テレビCMといったプロ―モーションを行っており、各種メディアにも取り上げられています。
つまり、ドラEVERをご活用いただくことで、効率良く効果を出すことができます。
スライド.20
そして、プロモーションの最後の仕上げとなります。
よくある勘違いなのですが、どんなに効果の高いプロモーションを導入し利用したとしても、人事責任者の意識レベルが低いままだと友好的に活用が出来ないのです。
広告1つ出せば必ず反響がくると思っている企業様も中にはいらっしゃるのではないかと思います。
スライド.21
よくある例をあげました。
- 募集をかけても応募が来ないので募集をやめた
- 募集の記事や画像も古いまま、他人任せにしている
- 応募が来ているにもかかわらず応募者へ返答をしない
募集をやめたら求職者は来てくれません。募集の記事や画像が古いままだと、求職者は『ほったらかし』だと気づきます。古い情報は見てくれません。また、一番勿体ないのが、応募者へ返答をしない事です。
弊社でも『どこそこの企業に応募したんだけど返答が来ません』というクレームは、意外と少なくありません。
ドラEVERでは問い合わせを頂いた場合、直ぐにその企業へ連絡を差し上げていますが、それでも数日立ってから返答、といったケースもあり、その頃には求職者さんは別の企業に就職してしまっています。
スライド.22
こういった意識レベルを変えて行かなくてはなりません。
そしてその意識レベルを上げるためには、一番会社の事を知っているあなたまたは人事責任者が本気にならないといけません。
スライド.23
人事担当者は、スパイラルを脱する為のとても重要なポジションとなっています。
御社の人事担当者は、会社のアピールポイントを把握してますか?という質問に把握してますと答えられる企業は殆ど無いのではないでしょうか。
スライド.24
そんな時は、会社全体で魅力を考えましょう!
そしてその「ウリ」をみんなで発信していく習慣をつけることが大事です。
皆で話す機会は良くあるのではないでしょうか。
「うちの車かっこいいよね」「福利厚生充実してるよね」「社内研修しっかりしてるよね」そんなウリを2~3集めて頂いて皆で発信していく習慣を付けることが大事です。
思い思いに一人一人がばらばらと話してもその会社のイメージは植え付けることが出来ません。
皆で共有してウリをつける事が大切です。
スライド.25
そして、あなたから見た普通のことも、求職者から見たら魅力的でアピールのポイントになるのです。
では、なぜこういったプロモーションが重要となってくるのでしょう。プロモーションをなぜしないといけないのでしょう。
それは、有効求人倍率と今後の推移に関わってくるからです。
スライド.26
有効求人倍率とは、雇用動向を示す重要指標のひとつです。
景気とほぼ一致して動くので、景気動向指数として使われています。
この有効求人倍率は厚生労働省が算出し、倍率が1を上回れば人を探している企業が多く、下回れば仕事を探している人が多いことを示します。
スライド.27
此方はその求人倍率を図にしたものです。
求職者10名に対し、求人案件が11件の場合、有効求人倍率は1.1倍となり、求職者10名に対し求人案件が9件の場合、有効求人倍率は0.9倍となります。
スライド.28
つまり、有効求人倍率が1.0を上回ると、仕事はあるのにその仕事に就く求職者がいない、となり、ドライバー不足となってしまうのです。
では、現在の運送・物流業の有効求人倍率はどのくらいなのでしょう。
スライド.29
現在の運送・物流業の有効求人倍率、それは、3倍という、衝撃的な数値となっています。
こちらは3年間の推移を図にしたものです。
2015年の12月の有効求人倍率は2.3倍。
2016年の12月では2.6倍と20%ほど上がっています。
2017年12月で3.1倍と、ここも同じく20%ほど増加し、初めて3倍を超える結果となりました。
つまり、一人の求職者に対し、3社で奪い合う格好となり、他の会社に取られないためには、積極的にアピールをしなくては人は入って来ない、ということになるのです。
スライド.30
そして今後の推移は、2~3年後には有効求人倍率が5倍から8倍になっていても不思議ではないのです。
8倍というのはピンと来ないかもしれませんが、5倍というのはそう遠くない、近い将来に来ると考えて良いでしょう。
そして今から5年、10年後には24万人というドライバーが足りなくなると言われています。
これをどう受け止めるかというのがプロモーションに繋がって来るのです。
スライド.31
最近では運賃も上がり、福利厚生などに費用を割き、給与・条件面もよくなっていると感じますが、確かにその通りです。しかし、全部の会社が同じことをした場合、選ばれるのは知っている会社と知らない会社どちらを選ぶでしょうか。
それは間違いなく「知っている会社」です。
ですから、他の会社よりも目立つ、良いところを知ってもらう為にプロモーションが大切なのです。
スライド.32
次にデータの活用とその重要性についてお話をさせて頂きます。
スライド.33
まず求職者の動向を知ることがスパイラルを脱する近道と言うことです。
求職者が求めていない情報を伝えたところで全く効果がありません。
まずは求職者を知りましょう。
ですが、求職者を知ると言っても、どうすれば求職者の動向を知ることが出来るのでしょうか。
手探りでやっては無駄な出費がかさむことにもなりかねません。
スライド.34
求職者の動向を探るためには、データを活用して時代を読み取ることが肝心です。
スライド.35
そんなデータが手に入るのがドラEVERです。スライド.36
ドラEVERで手に入る、以下の様な情報を集めることで、より求職者のニーズに合った政策を打ち出すことができます。
- 求人の反響
- ユーザーの好む条件
- 求職者の動向
ドラEVERでは、上記に挙げたデータをリアルタイムに閲覧が可能となっています。
また要望に応じて様々なデータを無料で提供させて頂いております。
スライド.37
ドラEVERで得たデータから
- どの求人に求職者が集中するのか
- どうやって求人閲覧・応募に至るのか
など、データを活用し、アピールをしましょう!
では、どのように活用するのでしょうか。以下で見ていきましょう。
スライド.38
上記の図は、ドラEVERを閲覧するユーザーの属性をグラフに纏めたものです。
26歳から55歳までの働き盛り世代が93%をしめています。そして経験者が91%、男女比率は男性が75%、女性が25%となっています。
スライド.39
スライド36を踏まえた上で、上記の表は、ドラEVERに訪れる延べ10万人以上のユーザーが利用した実績の中から、過去の統計と直近のドライバーさんが求める条件のランキングを一覧表にまとめたものになります。
順番に見ていきましょう。
1位、2位の給与。さほど多くを望んでいないことが判ります。2位の25万円以上を前向きに検討すれば良さそうですね。
職種は、大、中、小、と並んでいます。何故かというと、数年前までは普通免許で8tまで乗れましたよね。
当時は小型、中型に人気がありました。
現在は、『折角免許を取るのなら大きなトラックで多く稼ぎたい』と言う人が増えている、と言うことになります。
少し飛ばして出勤時間を見ていきましょう。3位に21時出勤が人気となっています。
例えば、20時出勤、23時出勤、という会社であれば、仕事を工夫して
少し早める、少し遅らせる事で、求職者の求める時間帯にマッチさせることができる、となります。
次に福利厚生ですが、1位の寮・社宅ありですが、こちらは2017年の12月までは一度もランクインしたことのない項目となっています。
ですが、2018年の1月からずっと1位をキープしています。それだけ求職者は寮・社宅を探している、となります。
2位の賞与、3位の社会保険ですが、あるのが当たり前と考えて下さい。
休日は1位の8日以上というのは仕事柄難しい面もありますが、2位は4日となっていて、今でもまだ月に4日で良いよと言う求職者が意外と多いことが判ります。
最後にこだわりですが、1位が『日払い』となり、ここ数年で大分増えてきています。2位のカスタム・デコトラ、ここが『格好いい車に乗りたい』という表れになります。
スライド.40
以上の統計を元により人が集まりやすい条件を纏めてみました。
給与は25万円以上で十分だと思います。
次に福利厚生。寮・社宅有、賞与、社会保険、退職金、昇給。こちらのワードを入れられていない企業が多数あります。
うちには無理だと思うかもしれませんが、ここは考え方1つで入れることが可能です。
例えば寮・社宅有。ワードを見て面接に来てくれた人が、今までの経歴、即戦力になるか、この人がどうしても欲しいと思ったなら、場所にもよりますがワンルームのアパートを借りるのであれば、その内の半分を補助しますよ、といった場合、そのドライバーさんを雇うことが出来ます。仮に30人応募があり、30人を雇った際、30人が30人寮社宅を希望するかと言えばそんなことはありません。なので、ケースバイケースで寮社宅有を入れることをお勧めします。
賞与も同じで、会社の規定で決めることができます。例えば月給の何か月分を年に何回払う、そういう規定で決めている企業が多いかとは思いますが、こちらも業績により賞与を払います、と約束をすれば賞与を追加することができます。中では年間1万円の寸志を出すことで賞与ありとしている企業もあります。
次に退職金ですが、例えば今から3年経った時に支払いの資格を与えます、として、支払いが発生するのは3年後です。その間に一人当たり数千円から数万円の積立金を作れば退職金を支払うことができます。色々な制度もあるのでぜひ使って頂きたいと思います。仮に数千円・数万円が捻出できないという企業では、この先の運送・物流業では生き残ることは出来ないと思います。
そして昇給ですが、全部のドライバーさんを一度に昇給というのは中々難しいと思いますが、こちらも考え方1つです。例えば10人いるドライバーさんの中で1/3を昇給させます、と明確にしておくことで、昇給有りと謳うことが出来ます。更に言えば、年々苦しくなっていく最低賃金の問題があるかと思いますが、この最低賃金をクリアするために給与の計算方法を色々変えている企業様もいらっしゃると思います。ということは、昇給有り、として最低賃金を上げて行きます、という事を言えれば、昇給有りという項目を入れることが出来ます。
上記で上げた福利厚生がすべて入っていて、給与で25万円以上払って上げられれば、ドライバーさんをまだまだ集められるということがお分かりいただけるかと思います。そして、週8日は流石に難しいとは思いますし、4日はかなり労働時間が長くなるので休日5日以上を入れられれば、更に人を集められる事になります。
そして、こだわりの中の日払い制度。こちらがなぜ上位にランクインしているのかを、話して行きたいと思います。
スライド.41
日払い制度がなぜ必要とされるのか。それは、
- 消費者金融の減退化(2010年の総量規制が要因)
- 銀行系カードローンの蔓延化(貸出が増えすぎて金融庁から指導が入る)
- 貸出先が見つからない。(スルガ銀行ですら、返済能力のない人にお金を貸すくらい貸出先に困っている)
という、実質的な金融破綻者が増えているからです。
スライド.42
その為金融業は規制のまだ掛かっていない給与前払いシステムに目を付けています。
リスクの少ない前借りで手数料をとるというシステムが、今は流行っています。
ただ、残念ながらとても安いとは言えない金利で1万円で6%の負担となり、実質の年利で72%にも上るとされています。
それでも前借り、日払いを希望するのは、自分の今の収入だけでは食べていけないという現状があるからです。
借り入れが出来なくなり、会社に日払い・前払いを希望する人が増えている、そういった現状が見てとれます。
スライド.43
では、もしそれを自社で管理することが出来たらどうでしょう。
ドライバーさんにとっては大変助かることになります。
無金利で前払いができればいずれキャッシュのサイクルも安定し、企業に対して感謝の気持ちが出てきてくれることになります。
スライド.44
そうなってくれたら、日払いを希望していたドライバーさんは『辞めなくなる』、つまり辞めさせないようにすることが出来ます。
スライド.45
これからお話するのは、当社が実際に実践し成功した事例になります。
採用は出来るのにすぐに辞めてしまう。
そこで、実際に『給与の日払い制度』と研修プログラムを取り入れたことで費用を掛けずに大幅な改善が出来ました。
詳しく説明してまいります。
スライド.46
まず、前払い制度の導入について。
ドラEVER 会長 岡野が3年前に新たに会社を興した際、その3年間で70名のドライバーを採用することが出来ました。
日払い制度導入当初、20名が日払いを希望しての入社で、現在もドライバー70名中35名が日払い制度を希望の上利用しています。
この計算だと二人に一人が日払いをしていることになりますが、こちらは35名の利用者が月に1度でも使用していればカウントしています。
必要な時にだけ日払いを利用する、そういうドライバーを確保するだけでドライバー確保に繋がっていることが判ると思います。
スライド.47
自社で中々管理が出来ないという企業さんも多いでしょう。
そんな時は、日払い制度を最低1週間、無料で導入できる前払いシステム会社があり、こちらを利用することが出来ます。
上記に上げた会社以外にも15社ほどあるようですが今後も増えていくでしょう。
ただし、こちらは日払いを利用する従業員がその手数料を支払うことになり、従業員の負担(金利)が高いのでお勧めはできません。
※この従業員負担を無くそうと、弊社が開発を行った『The給与(TRCD-001)』なら、従業員負担は0円です。(各種メディアにも取り上げられています)ご興味がある方はお気軽にお問合せください。
スライド.48
続いて研修制度についてお話をしていきます。
まず、1日2日で退職してしまう原因は、入社後のギャップと将来への不安、会社への不信感で約65%の方が退職しているということです。
『日払い制度』で日々の生活の不安を取り除き、『研修プログラム』で会社に対する不安を取り除いていきましょう。
スライド.49
こちらは実際に行った研修プログラムの内容です。
研修期間は2週間。通常であれば研修期間中は同乗研修などで実務を行わない為、7千円、8千円で済ませたいと思うところですが、弊社はそれを逆手に取りました。
研修期間中は時給1,500円とかなり高めにしていますが、研修期間が14日間、週休二日にするので実際に働くのは10日間、実働時間は1日8時間、日給にすると12,000円。
12,000*10日で、2週間のコストを12万円で出来る研修プログラムとなります。
スライド.50
上の表は研修内容の詳細になります。
1日目から4日目をAブロック、7日目から10日目をBブロックとします。
Aブロックでは、絶対条件として車には一人で乗せない・一人にさせないを徹底させました。
1日目は社内見学。弊社の場合はグループ会社をぐるっと回る形だけでも1日2日は掛かります。
ドライバーだけでなく、どうやって受注されてくるのか、他の人がどんな仕事をして会社が回っているのかを見てもらうことによって、他の人もドライバーさんと顔合わせが出来ます。
よくあるのが研修2日目くらいでトラックに乗り、車庫で先輩ドライバーに「誰?」と言われて「新人の〇〇です」と挨拶をし、ということが良く起こります。
これが1日事務所に残り配車係の人と1日の流れを見ていく中で先輩ドライバーに自分から挨拶をすることで円滑なコミュニケーションがとりやすくなります。
4日間の研修中に健康診断や適性テストを入れても良いかと思います。
Aブロックの目的は社内にいる事でメンバーとコミュニケーションをとらせ、会社に慣れてもらうことになります。
5日目6日目は公休となり、7日目からBブロックに入ります。ここで初めてトラックに乗って貰います。
ですが、ここで行うのは配送のやり方ではなく、同乗での運転訓練になります。
走る・曲がる・止まる、安全運転ががきちんと出来るかを見極めます。
今はAT車が主流ですが、マニュアルだった頃は、半クラッチで走行するドライバーさんも多く、故障の原因となっていました。
なので、管理者の方がきちんと同乗し、見定めます。
ここでポイントなのですが、同乗する先輩ドライバーは、ネガティブ発言等をする人を外します。
例えば退職が決まっているメンバーに新人を育てさせる、などはあってはならないことです。
間違いなくいい話をしません。
同乗するドライバーさんは管理者、または前向きなドライバーさんで行ってください。
9日目、10日目になったら、同乗での配送の仕事の研修になりますが、ここは仕事の流れを見てもらう、非常に緩やかな仕事を選びます。
1日を通して余裕な仕事を行って貰い、仕事の流れや仕事の特性を掴んでもらいます。実際に仕事をし、納品し、お客さんを見てもらいましょう。
そして、公休を2日挟みます。こうすることで、新人ドライバーさんは「この会社は自分の為にここまでしてくれるのか」と、好印象を持ってくれるでしょう。
13日以降も、一人で任せられるまで、今まで同様に前向きな面倒見のいいドライバーさんに同乗して貰い、業務を教わります。
丁寧な研修をすることで離職を減らし、事故の確率を減らし、車の故障を減らす事ができます。
こう考えると、研修プログラムの重要性はお分かりいただけるかと思います。
求人サイトを活用し、プロモーションを打ち出し、データを活用し、辞めさせない為の工夫をすることで、人材不足スパイラルから抜け出しましょう!