バス運転手に興味があるけれど、バス運転手の仕事内容や年収事情が気になるという方もいることでしょう。
バス運転手は安定した収入が得られやすい、働きやすい環境が用意されているといった魅力があります。
そこで、本記事では、バス運転手になるために必要な資格、仕事内容、給与相場など、詳細を解説していきます。
ぜひ参考にしてください。
<目次>
バス運転手になるために必要な資格とは?
バス運転手になるためには、二種免許が必要です。
第一種免許とは異なるため注意しましょう。
二種免許とは?種類は?
二種免許とは、旅客自動車に乗客を乗せて目的地まで、有料で運転する際に必要な免許です。
営利目的でバスやタクシーなどの旅客自動車を運転する場合は、二種免許が欠かせません。
二種免許には、普通第二種免許、中型第二種免許、大型第二種免許、大型特殊第二種免許、けん引第二種免許など、5種類があります。
バス運転手の場合は、大型バスを運転しますので、大型二種自動車運転免許が必要です。
タクシー運転手の場合は、普通第二種免許を取得しておく必要があります。
大型二種自動車運転免許の取得条件
大型二種自動車運転免許を取得する際には、視力、聴力、色彩識別能力、運動能力などの条件をクリアする必要があります。
視力は、片眼で0.5以上、両眼で0.8以上(眼鏡やコンタクトの使用可)の視力があることが条件です。
聴力は、両耳の聴力が10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえることが必要です。
年齢や運転経歴については、満21歳以上であること、自動車の運転経歴が3年以上あることなどの条件がありました。
2022年5月13日の道路交通法改正によって、特別な教習を修了した場合は、満21歳以下でも第二種免許が取得できるようになりました。
19歳以上、かつ、普通免許などを受けていた期間が通算して1年以上あれば、若い方でもバス運転手になることできます。
なお、本来の受験資格要件が定める年齢に達するまでは、若年運転者期間があります。
バス運転手の主な仕事内容や勤務形態
バス運転手が運転するバスのタイプは、路線バス、高速バス、夜行バス、観光バス、送迎バスなどです。
運転するバスの種類によって、仕事内容、勤務形態、客層などが異なります。
どのバスの運転手も、交通事故や車内事故などに気を付けたうえで、乗客を目的地まで運ぶことが求められるのです。
乗務前には、必ずアルコールチェックも行っています。
路線 バス運転手の仕事例
路線バスの運転手の仕事内容は、決まったルートを運転して、乗客を目的地まで輸送することです。
そのほかに、車内アナウンス、運賃の収受、回数券などの発売などといった仕事もあります。
車両点検も大事な仕事
運転するバスの車両点検もバスの運転手の大事な仕事です。
出発前に、タイヤの空気圧、燃料の量、計器類や電気系統などの異常がないかを点検しておきます。
また、営業所に戻った後も、車内の忘れ物、車両点検を行います。
バス運転手の勤務形態
勤務形態は、早番、遅番、通し勤務などがあります。
早番の勤務時間は早朝から14時くらいまでです。
昼過ぎには帰宅できますので、自分の時間を作りやすいのがメリットでしょう。
遅番の勤務時間は夕方から深夜までです。
通し勤務の勤務時間は、早朝から夕方以降までです。
場合によっては夜間までとなる場合もあります。
拘束時間が長くなりますが、途中で休憩を取ることが可能です。
高速バスや夜行バスの運転手の場合は、夜勤が発生することもあります。
その場合は、夜勤手当がつきますので、高収入を目指せるのがメリットです。
バス運転手の平均年収はいくらか?
最後に、バス運転手の年収をご紹介します。
平均年収は約400万円
厚生労働省が実施している「賃金構造基本統計調査(令和4年)」によると、バス運転手の年収は398万7,100円でした。
月収では29万3,300円となります。
毎月の給与からは税金や社会保険料などが差し引かれますので、手取りの目安は22万5,000円~25万5,000円くらいとなるでしょう。
ちなみに、タクシー運転手の年収は361万3,300円でした。
タクシー運転手よりもバス運転手のほうが編集が高い傾向です。
ただし、勤務地によってもバス運転手の年収には差があります。
神奈川県のバス運転手の平均年収は501万3,600円ですが、秋田県は278万6,500円となっています。
このように、勤務地によってかなりの差が出ることもありますので、バス運転手として働く場合はどこで働くのかをよく考えたほうが良いでしょう。
まとめ
バス運転手として働くためには、大型二種自動車運転免許が必要です。
主な仕事内容は、乗客を乗せて目的地までバスを運転することです。
乗客への案内、料金の精算、車内アナウンス、車両点検など、いろいろな仕事があります。
バス運転手の平均年収は400万円前後です。
ただし、地域によって差が出ることもあります。
バス運転手とタクシー運転手のどちらも一人で勤務しますので、人間関係の煩わしさがないのがメリットです。
車や運転が好きな方にとっては、運転手の仕事は天職となる可能性が高いでしょう。