トラックドライバーってただ賃金が良いだけのきつい仕事だと思っていませんか?実は他の職業では味わうことのできない多くのメリットとデメリットがあります。そこで少しでもトラックドライバーの仕事に興味を持って頂けるよう、トラックドライバーのメリットとデメリットをご紹介します。あなたが持っていた、トラックドライバーという仕事のイメージが180度変わるかもしれませんよ。
<目次>
- メリットその1. 地理に詳しくなる
- メリットその2. 色々なところへ行くことができる
- メリットその3. 運転がめちゃくちゃ上手くなる
- メリットその4. 食いっぱぐれない
- デメリットその1. 高齢になるとちょっときつい
- デメリットその2. 長時間労働の可能性がある
- まとめ
メリットその1. 地理に詳しくなる
トラックドライバーに限らずタクシーやバス等のドライバーは、必然的に地理に詳しくなります。特にトラックドライバーに関してはどのドライバー職よりも地理に強くなりやすい傾向にあります。
まずタクシードライバーは地元の細道など、抜け道に詳しくなる傾向がありますがあまり実用的に使用することができません。そしてバスドライバーは基本的には路線上のみ詳しくなるだけで大まかな地理情報の把握しかできません。
タクシー・バスドライバーに対してトラックドライバーは車体が大きいため、走りやすい幅で比較的混みあわない道に詳しくなるよう運送会社から指導されます。また一般家庭向けの運送会社で仕事をすると地域ごとの道路が頭に入るようになりますので、タクシードライバー同様に抜け道にも精通するようになります。以上の理由から、トラックドライバーは他のドライバー職よりも地理に精通するといえます。
トラックドライバーをするということは、地理に詳しいドライバー職の頂点に立つのと同じようなことなのです。
メリットその2. 色々なところへ行くことができる
地場配送の場合は地域の隅から隅までを回ることになりますので、生まれ育った地元でも日々新たな発見をすることができます。しかしトラックドライバーになるのなら色々なところへ行ける長距離ドライバーもおすすめです。
長距離便でドライバーをするとただ通過するだけではなく、本当に多くの都道府県を訪れます。行く先々では休憩時間や宿泊する時間があるためその地域に根づいた文化や食事などを充分に楽しむこともでき、仕事ではあるものの旅行的な側面を持っているといえるでしょう。
変な話かもしれませんが賃金が発生して、会社の経費で泊まり込んで、誰かに気兼ねすることもなく、時間の許す限りゆっくりと旅行ができる職業はなかなか存在しないのではないでしょうか。
あくまで仕事なので終始リラックスできるわけではありませんが、色んなものを見たり触れたりしたいという方におすすめです。
メリットその3. 運転がめちゃくちゃ上手くなる
言わずもがなですがトラックドライバーをすることで運転が本当に上手になります。その理由は三つあり、一つ目は乗用車と比べて非常に大きな車体を日常的に運転するからです。人間は反復練習をすることで技術の習得率が高くなるので当然といえば当然ですが、日本の自動車普及率が高いことを考えると非常に有効なメリットであるといえます。
二つ目はトラックやバスを運転することは4輪車を運転する技術の基礎が多く詰まっているからです。1例を挙げるとトラックやバスを運転する時は「後輪を意識するように」とよく言われます。後輪を意識することで巻き込みや内輪差による乗り上げを防止することができるのです。この基礎は乗用車の運転では教えられることは少ないのですが、危険の事前回避という部分では非常に有効な技術になってきます。トラック特有の技術は他にもありますが、トラックドライバーとして働く事で習得することが可能になります。
三つ目は安全確認が習慣化することです。トラックドライバーは事故防止のため、常に目視による安全確認をするよう指導されています。そのためトラックドライバーとして働くとすぐに安全確認が習慣化するようになります。上手な運転=安全運転ですので、安全確認を習慣化することによってプライベートで乗用車を運転する際の事故防止に繋がり、結果として運転が上手になると言えるでしょう。
以上の理由からトラックドライバーとして働く事で、業務以外でも触れる機会の多い自動車の運転が非常に上手くなるのです。
メリットその4. 食いっぱぐれない
トラックドライバーの需要はこれから先今まで以上に大きくなると予想されています。中型・大型免許の取得者はもちろんですが、普通免許しか持っていない方も働ける環境がありますのでよほどのことがない限り仕事はなくならないでしょう。
また運送会社によっては上位免許を取得する際に補助を出す会社もありますので、有効的に活用すれば一生ものの資格がお得に取得できます。他にもフォークリフトや玉かけ等、業務における補助資格も会社補助で取得できる場合もあります。
運転免許の他にこうした補助資格を取得しておくと、後にトラックドライバーを辞めた際にも他職種での転職も視野に入れることができるため、食いっぱぐれの心配はおおよそないと言えるでしょう。
ここまでメリットを紹介してきましたがデメリットもいくつか存在します。
デメリットその1. 高齢になるとちょっときつい
60歳を過ぎても現役でトラックドライバーをしている方は、年を取ると身体がきつくなってくるとよく言います。車内の快適グッズなど最近は充実していますが、それでもつらいものはあるようです。
しかし現代における運送会社の考え方は少しずつ変わってきており、年齢を重ねた際に運行管理者としてのステップアップも多くなっています。トラックに乗務するよりも肉体的には楽になりますので、将来的に身体がつらいということはあまりないと言えるでしょう。もしも内勤にならず、ドライバーとして定年を迎える場合も昔と比べてつらすぎることはなく、比較的安心できます。なぜならトラックの居住空間の快適性はもちろんのこと、便利な快適グッズも昔とは比べ物にならないほど充実しているため、トラックドライバーの身体への負担が軽減されているからです。
以上の理由から、つらくはなってくるもののそれほど心配しなくても大丈夫です。
デメリットその2. 長時間労働の可能性がある
トラックドライバーには避けて通ることができませんが、繁忙期には長時間労働をしなくてはならない場合があります。例えば燃料輸送をする運送会社ですと冬が繁忙期になりますので朝〜深夜までトラックに乗ることもあります。またその他にも長距離便の場合には配送先まで丸一日以上かけて行くことも珍しくなく、非常に長時間の勤務をすることがあります。
しかし現在では長時間の勤務になったとしても心配することはありません。なぜなら休憩をきちんと取ることが義務付けられており、トラック協会からの指導のもと多くの運送会社が順守しているからです。
よほど劣悪な環境の運送会社で働かない限り、危険な長時間労働はありませんからご安心ください。
まとめ
トラックドライバーの代表的なメリットとデメリットをご紹介しましたが、いかがでしたか?意外とデメリットが少ない印象だったのではないでしょうか。実際にはもっと多くの細かいメリットとデメリットがありますが、それほど意識する必要はありません。ご紹介した内容が主なもので、その他に関しては荷主や積み荷等の要因に影響してくるからです。不明点はトラックドライバーになる際、きちんと業務内容を細かく聞いておくとより安心できると思います。自分の目で確かめて充実したトラックドライバーライフを送ってください。