知っておきたい2種免許の概要、取得のポイントは?

タクシードライバーやバス運転手を目指す方は、就職、転職に関わらず第二種免許の取得が必要不可欠です。
特に、異業種から転職を検討している方にとって、普通免許との違いや第二種免許の取得方法など分からないことだけだと思います。
そこで今回は、タクシードライバーやバス運転手を目指す方が知っておきたい第二種免許の概要、取得ポイントなどをご紹介します。

<目次>


第二種免許って何?普通自動車免許と何が違うの?

まず、第二種免許がどういった資格なのか、普通免許の違うなどをご紹介します。

第二種免許って?
第二種免許の正式名称は、普通自動車二種免許といいます。
主にタクシーやバスなどの旅客を乗せて運転する際に必要不可欠な資格です。一般的なタクシー、観光・路線バスだけでなく、増加傾向にある個人タクシー、運転代行など人を乗せて、お金をもらう業態が対象となります。
普通免許との違いは?
普通免許の正式名称は、普通自動車第一種免許をいい、普通自動車、原付、小型特殊車両の運転が可能です。簡単に言うと、第二種免許が普通免許のワンランク上の資格で、旅客運搬目的での車両運転が可能になる点です。
ただ、資格の取得には、普通免許よりも試験難易度や取得条件に細かな違いがあり、難易度が上がります。
次に肝心な第二種免許の中身についてお話しします。

第二種免許取得までのプロセス、費用などは?

第二種免許取得のプロセスは、大まかに学科試験、実技試験と二つ合格後に簡単な旅客者講習と応急処置講習で資格交付が行われます。

学科試験の概要
学科試験は、全95問、全問マークシート、文章1問1点、イラスト1問2点の減点法で採点されます。100点満点90点以上で合格になります。
実技試験の概要
実技試験は、指定の自動車教習所で校内試験と路上試験それぞれ合格が必要です。
合格基準は両方とも90点以上(各項目から減点法)
それぞれ第一種試験に比べて、問題数、合格ラインなど難易度が違います。
この一連のプロセスには自力で取得のために勉強できますが、基本的には自動車教習所や合宿での教習を考慮すると、取得までに7~10日ほどかかります。
いくらかかるの?
第二種免許は、試験と二つの講習、免許交付に費用がかかります。
〈費用一覧〉
  • 試験申請:4,500円
  • 試験車両:3,360円
  • 応急処置:7,200円
  • 旅客車:18,900円
  • 免許交付:2,100円
約36,060円の費用がかかります。
さらに自動車講習所で約20~25万円程度の費用がかかります。
一部、タクシー、バス会社経由で教習所などを利用する場合は、10~20%程度安くなる可能性があります。
また、自動車教習所では1コマ4,000~6,000円程度の講習で学科と実技のポイントを学習だけで2~5万円程度で費用を抑えることも可能です。

取得の大きな壁!!学科試験、実技試験のポイントは?

次に取得の大きな壁である学科試験と実技試験のポイントをご紹介します。
それぞれ普通免許に比べて、一時的に人を乗せて、命を預かる仕事をするので、試験内容、難易度も上がっています。

学科試験はここを押さえてよう!!
学科試験は、マークシートで文章問題が90問、イラスト問題が5問になります。
合格得点90点以上を取るには、イラスト問題も重要ですが、文章問題の基本的な部分をいかに落とさないようするかがポイントです。
学科試験は、普通免許の試験内容に5~10問ほど第二種の難易度の高い問題が出るだけでそれほど難しくないです。
自力で受ける場合は、スマートファンの第二種試験対策向けアプリや要点を押さえた参考書を何度も解いて、問題の傾向と時間感覚を掴むことが大切です。
教習所の場合は、特に間違いが多い問題を中心に丁寧に解説してくれます。こちらも要点をしっかりと押さえて、基礎問題を落とさないように気をつけましょう。

魔の実技試験! 合格のポイントは?
第二種免許では、学科試験よりも実技試験をしっかり押さえておく必要があります。
学科試験は、ほとんどの人が合格しますが、実技試験になると10~20%の合格率で急に難易度が上がります。さらに一発合格となると合格率10%以下で多くの受験者が苦戦しています。
合格ライン90点以上を取るには、場内、路上それぞれでいくつかポイントがあります。
場内では鋭角コースに注意!?
第二種免許の場内試験では、主に縦列駐車、方向転換、鋭角コースの3つの中からランダムで2つ受けます。縦列駐車と方向転換に関しては、第一種免許の試験にもあり、それほど問題ないでしょう。しかし、鋭角コースは第二種免許からで場内試験でほぼやることになります。鋭角コースは、V字型のコースを左回り、右回りに通ります。それぞれ切り返し1回でクリアする必要があります。MTとATでギアや ブレーキ、ハンドルコントロールがそれぞれ違うのでしっかり練習しておきましょう。
路上試験は乗客を想定した運転がポイント!!
第二種免許の路上試験では乗客を想定した本番と同じ運転の流れです。
流れとしては、試験の指定コースの走行と停車、乗せるポイントへの停車、転回になります。
指定コースの走行と停車は、場内試験や路上講習でのポイントを押さえて、交通ルールに基づいた安全運転で問題ないです。
一番のポイントは、乗せるポイントでの停車位置が乗せる時の後部ドアの開け閉めがスムーズに真ん中に止めることです。
最後は、指定場所に帰るために転回します。この転回は、何回切り返ししてもOKで、他車を止めないよう注意が必要です。
本番は、停車位置の間違や転回ミス、細かな運転ミスに気をつけて、焦らないことが大切です。

その他のポイントは?

後にその他に気をつけたいポイントについてお話しします。

普段の運転感覚が落とし穴に??
第二種免許の技能試験は、人と乗せたより慎重かつ安全な運転を想定した内容です。
しかし、自家用車を運転する感覚がクセとなり、技能試験に大きな影響を与える可能性があります。特に駐車、信号での停車や右左折時に独特なクセが出やすく、減点の対象なるパターンが多いです。一度ついた運転感覚を改善するのは中々難しいですが、自分の癖を理解して、対策することが大切です。
自力より教習所の方が賢明?
自力で受けたほうがかなり費用を抑えることできます。しかし学科試験は難なく合格できでも、技能試験でつまずく可能性が高いです。一発合格を狙うためには、少し費用と時間がかかかっても教習所で学ぶ方が効率いいかもしれないです。

まとめ

第二種免許の概要、取得後ポイントなどをご紹介しました。
タクシードライバーやバス運転手などを目指す方には避けて通れない壁です。
しっかりと学科試験と技能試験のポイントを押さえた、本番に臨むことが大切です。
自分に合った方法で合格に向けて、頑張りましょう。


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